【MLB】ジラルディ監督、敗戦も田中将大を力投絶賛「持てる物全てを出してくれた」
MLBは今日からリーグチャンピオンシップに入りアメリカン
リーグではヒューストンのミニッツメイド・パークで、中地区
優勝のヒューストンがワイルドカードから勝ち上がったNYヤン
キースと対戦し2-1で逃げ切り先勝。
NYヤンキースの先発はディビジョナル・シリーズでクリーブ
ランド相手に無失点の好投をしG3からの3連勝のきっかけを作
った田中将大で、これまで4度対戦し勝ち星がないヒューストン
相手に6回4安打2失点と好投したものの味方打線がダラス・カイ
ケルを打てずに敗戦投手となった。
ただNYヤンキースのジョー・ジラルディ監督は「本当に力強い
投球で、いい内容だった」と称賛したとの事で、日本とアメリカ
の野球観の違いを感じる。
日本ではビッグゲームの初戦はエース対決となるので‘先に失点
する事だけは避けたい’という考えで投げるのに対して、アメリカ
では‘試合を作る事’を最優先として投げるので今日のような6回
2失点は合格点で責任はカイケルを打てなかった打線という事に
なる。
考えてみればボストンでプレーしていた松坂大輔は日本的な価値
観で投球していた感じで‘クォリティスタートでも先に失点したら
意味がない’と敗戦の責任を感じていたのに対し、LAドジャースや
NYヤンキースでプレーしていた黒田博樹は先に失点する事を気にせ
ず常にクォリティスタートを心がけていたのが印象的だ。
日本も投手が勝敗の責任を全て被るというスタイルから早く脱却
する必要があるのではないかと思うし、メディアも投手のみに勝敗
の責任を帰す報道は止める必要があるのではないだろうか。