3月17日にBSプレミアムのTV版・新世紀エヴァンゲリオンに
続き24日と昨日の2週にわたって劇場版のエヴァがOAされ、とり
あえずNHKでのエヴァ放送は全て終了した。
TV版の第弐拾伍話と最終話は消化不良のような終わり方だった
ので、劇場版・まごころを、君にで最後の2話分をリメイクして
物語を完結させたとの事。
そこで見てみたのだが中途半端な感じで描かれていたTV版とは
違い全ての使途を倒したNERVに対してゼーレが戦略自衛隊を使い
武力占拠を開始し、施設が次々と破壊&占拠されていきNERVの隊
員達も次々に殺害されていくというハードな展開で始まる。
そして弐号機が戦略自衛隊を壊滅させるもののゼーレの送り込
んだEVA量産機9体に倒されるだけでなく、捕食されて解体される
など劇場版でなければできない描写がかなりあるのでTV版の結末
の仕方は子供などが見るので仕方ないとは思えた。
ただし最終話・まごころを、君にになるとTV版同様に碇シンジ
の精神世界が描かれる時間がやたらと長く、今ひとつワケの分か
らないまま進み最終的にはシンジとアスカだけが破滅した世界の
中で生き残るという結末を迎えるわけでTV版同様に‘これで終わ
りか!’という感じだった。
結局‘サードインパクトをなぜ起こそうとするのか’や‘使徒
の正体は何か’などの謎は劇場版でも一切語られる事なく、赤い
海に囲まれた白い砂浜という終末的な描写の中で終わるのだから
消化不良もいいところだ。
この作品でエヴァの世界を完結させるのなら全編にわたって張
り巡らされた伏線の結末ぐらいは示してくれないと納得できない
し、最初はワクワクしていたのが最終的にスッキリしないという
‘終わり良ければ総て良し’という言葉とは真逆の作品になって
おり問題作と言われるのに納得したのだった。