エンニオ・モリコーネを偲ぶ   


gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/oricon/entertainment/oricon-2166573

 早いもので作曲家のエンニオ・モリコーネ氏が亡くなって10日が
経とうとしており、昨日はBS東京で氏が劇伴を担当した夕陽のガン
マンが追悼映画としてOAされていた。

 基本的に有名俳優や有名監督が亡くなると追悼番組が組まれるの
だが、作曲家が亡くなった事で劇伴を担当した作品を追悼番組とし
てOAするというのは珍しいと思う。

 実際それだけの名曲を次々に作曲しているので、存在感はあり過
ぎるぐらいだから追悼番組が作られても不思議ではない。

 個人的に氏の存在を初めて知ったのは荒野の用心棒などマカロニ
ウエスタン系の作品の劇伴で、特に哀愁を帯びた曲調に口笛が被り
素晴らしいインパクトを醸し出していた。

 ちなみに当時はウエスタンのサントラ版など学生時代の小遣いで
買うのは難しかったため、中学の頃はカップヌードルのCMに夕陽の
ガンマンのテーマが使われていたのをテープレコーダーでわざわざ
録音して何度も聴いていたのを思い出す。

 荒野の用心棒から始まり夕陽のガンマンや、さすらいのガンマン
に群盗荒野を裂くなどマカロニウエスタンといえばセルジオ・レオ
ーネ監督と氏の劇伴というのが‘東宝特撮では本多猪四郎監督と伊福
部昭のコンビ同様にお約束’になっていた。

 ちなみに続荒野の用心棒が荒野の用心棒の続編でない事は劇伴を
聴けばすぐに分かるし、続編を作る時には劇伴を同じにしなければ
いけない事を実感したものだ。

 モリコーネ節は日本の時代劇の劇伴にも影響を与え、アウトロー
的な作品である必殺シリーズなどの劇伴を担当した平尾昌晃氏にも
影響を与えていると思う。

 ところが時代が流れるとアンタッチャブルやニュース寝間パラダ
イスにザ・シークレット・サービスも担当しているのだから多彩だ
し、マカロニウエスタンの劇伴とは全く別物のようなBGMを作って
いるのだから凄いと実感する。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
私も (Bill McCreary)
2020-07-20 07:53:06
追悼記事を書かせていただきました。

https://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/8bc126452cfd3ce88e4c1a634b3fca0a

その記事でも書きましたように、日本の作曲家ももう少し海外の映画で活躍できるといいですね。伊福部昭の時代は難しいでしょうが、現在でも坂本龍一など活躍している人は少数です。
 
 
 
そうですね (こーじ)
2020-07-20 21:02:44
>Bill McCreary様

 たしかに坂本龍一がラストエンペラーを担当したのが80年代ですから、著名な人もいるので外に打って出てもいいと覆いました。

 
 
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