スーパーエースよりもスーパークローザー

広島・丸とソフトバンク・サファテがMVP!ともに初受賞

 ホークスの優勝で幕を閉じた今年のプロ野球だがパ・リーグの
MVPは66試合に登板し2勝2敗3Hに54セーブを挙げたデニス・サ
ファテが文句なしに選出された。

 なにせ自責点がシーズンを通して8点で防御率も1,09というの
だから凄い数字で、正しく日本一のクローザーという感じだし新
時代のエースともいえる存在だろう。

 今シーズンのホークスは傑出した先発の柱はいないもののサフ
ァテを中心にした盤石のブルペン陣が後ろに控えているのが最大
の強みで、6回終了時点でリードしていれば勝利は確実というの
が今シーズンを象徴しており以前には見られない特徴だろう。

 つまり先発は正しく‘最初に投げる’先鋒で2番手の嘉弥真信
也あたりが次鋒、森唯斗が中堅で岩嵜翔が副将でサファテが大将
という団体戦のようなリレーだったのだ。

 そういえば今日のスポニチのコラムで今シーズンのナショナル
リーグを制したLAドジャースの強みを強力なブルペン陣と記して
いたし、デイブ・ロバーツ監督の方針として先発投手が3巡目に
なると打たれる確率が上がるのでクレイトン・カーショー以外は
殆ど降板させており、それができたのは強力なブルペン陣あって
こそというもの。

 だからクローザーや8回を投げるセットアッパーだけでなく6回
や7回を投げる中継ぎ投手までの評価が上がっているという話が
あったわけで、今年のホークスのスタイルが先発は5回から6回を
投げ切ると後はサファテを‘大将’とした強力ブルペン陣が完璧
に抑えて勝つというのが勝ちパターンになっていた。

 最近の野球はバッティングのレベルが跳ね上がっているので、
長いイニングを投げると打たれる確率が以前より上がる。

 13年の田中将大のようなスーパーエースを擁していても週に1
試合しか投げられないわけで、それよりも週に4試合は投げられる
強力なクローザーを擁する方が今の時代には合っているのではな
いか。

 強力なクローザーがいればセットアッパーが育つし、更にブル
ペンが強力なら先発投手が育つわけで今やスーパーエースよりも
スーパークローザーを擁する時代になっていると実感する。

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