アウェー初観戦

　今から17年前の今日、91年6月16日は初めて広島ー巨人戦を広島球場
で観戦した日である。
　ジャイアンツ戦を観戦したときに本拠地の後楽園球場や東京ドームに
地元の北九州市民球場などのホームゲームだけでなく、ビジターの神宮や
横浜での観戦もジャイアンツファンの方が多いようなムードの中での観戦
だった。
　福岡に移ったホークス戦を平和台や福岡ドームで観戦していたが、コチラ
も地元の熱狂的なファンの中で観戦するのでこれまで1度もアウェームード
の中で観戦した事がなかった。
　ところが、この91年の6月になってすぐ東京に住んでいた広島出身の友人
W君が‘第3日曜日は仕事休みでしょう、一緒に野球を観に行きましょうよ’
と電話があった。
‘確か平和台のホークス戦は、6月の第3日曜に試合はなかったけど・・・’と
応えると‘広島球場で広島-巨人戦があるじゃないですか！’と言う。
‘翌日6:00から早朝野球の試合があるんやけど’‘オレなんか翌日東京に
戻って授業があるんですよ！’と言われると断れない。
　そこで初めて広島-巨人戦を広島球場で日帰り観戦に行ったのである。

　6:00頃に家を出て車で1時間ほどかけて小倉に行き、新幹線で広島へ。
　路面電車で原爆ドーム前で降りると反対に広島市民球場があった。
　到着は10:00前、W君と合流して当日券を買うが思ったより楽勝でチケッ
トを買えた。
　当時、平和台で行われていたホークス-ライオンズ戦は日曜など当日券は
まず買えなかったが、まさか広島でジャイアンツ戦を当日券で買えるとは
思わなかったのだ。　　

　外野自由席を購入して開門時間の16:00までW君と平和記念公園などで
時間を潰し、入場するが行列はできてないし楽勝で入られたのには驚いた。

　ジャイアンツファンは最上段の1部で残りは広島ファン。
　売店にも広島の応援メガホンはあっても、ジャイアンツ用はないのである。
　それと驚いたのが、思った以上に広島球場は狭い！
　対面のスタンドが妙に近いのだ。　

　スターティングメンバー発表が終わり打順別の応援テーマを演奏し始め
たら、広島ファンの打順別応援テーマにかき消される。
　しかも外人が両手にVサインをしながら‘ジャイアンツV’と言っていたので
みんな喜んでいたが、‘ジャイアンツNo2、カープNo1！’と言うのでジャイア
ンツファンが激怒してブーイング。

‘ヤンキー、ゴー、ホーム！’などと言い返していたが、隣の男が ‘ノー！
カープ イズ アンダータイガース！’と言うと、その外人は怒って我々の所に
突入してきた。
　すると警備員が、すぐさま飛び込んで両脇を抱えて取り押さえて連行した。

　さすがはアウェーだ！

　試合はジャイアンツが中4日の宮本和知で、広島は川口和久。
　1回に先頭の川相が四球で歩き西岡がバントで送って1アウト2塁のチャン
スを作るが、駒田と原が倒れて無得点。
　その裏に2番の前田智徳が2ベースを放ち、3番の野村謙二郎の時に
3盗を仕掛け村田からの悪送球で広島があっさり先制。
　その後1－0のままで進むが、広島が5回に1点を追加すると7回にも 1点、
更に8回にはバン・バークレオが豪快なHRで4－0となり川口が完封で通算
100勝目のメモリアルゲームとなった。

 　勝敗以上に心配だったのが、最終の新幹線に間に合うかどうか。
　幸い完封されたので試合時間も短く、最終より1つ前の新幹線で帰る事
ができた。
　もっとも早起きしていたので、疲れから本来は車中で一眠りしたかったが
寝過ごしたらマズイので寝られず。

　帰宅は1:00、翌日は5:00に起きて早朝野球に出かけたが しっかり負け
たのだった。