ソフトB上林 4年目21歳で球宴初出場「いい勉強ができれば」
7月14日&15日に行われる今年のオールスターゲームのファン
投票最終結果が昨日発表されホークスから最多の50万票を集めた
柳田悠岐を筆頭に5人が選出されたのだが、注目したいのが外野
手部門で4年目の上林誠知が初選出された事である。
ここまでの出場66試合で打率が,300で8HR、27打点に8盗塁
という立派な成績でスピードとパンチ力を併せ持つ選手に成長して
きた。
上林といえば仙台育英では1年から4番を打ち2年夏から3期
連続甲子園出場しているのだが、3年春の創成館戦ではバウンドし
たボールをヒットするなど巧打者ぶりの方が大きくアピールされて
いた感じだった。
どうしても高校時代に長打力を誇る選手でもプロに入ると巧打者
としての面を要求されるので、足があって巧打者という側面を持つ
選手がレギュラーに定着されやすく高校時代に4番を打っていた上
林もその類だと思われていた。
ところが今年1軍に定着した上林は意外に長打力という要素も
伸ばしているのを見て驚いたのだが、その一方で考えるのが仙台
育英の後輩でマリーンズに入った平沢大河である。
176㎝76㌔という体格で184cmだった上林より小柄だが15年
夏には3本のHRを放つなど長打力が売りの大型ショートという
評判だったのだが、マリーンズに入ってからの打撃を見ると巧打者
としての側面を延ばそうとしているように見える。
甲子園での上林は8試合でホームランは0だったのが今や強打者
の側面を持ち始めているのに対し、同じく甲子園で3ホーマーを放
った平沢のポテンシャルは上林に勝るとも劣らないのにと思ってし
まう。
もともとマリーンズは和製大砲が少ないチームなので長打を打て
るそうな選手を育てるのは必須なのに‘ショート=2番タイプ’という
固定観念が強いとしか思えないわけで、和製大砲を育てるのもチー
ム首脳陣のやる気一つだろう。
日本野球の課題はMLBでも通用するような和製大砲を育てる事
なのだから、高校時代に長打を打っていた選手の長打力を伸ばして
いかないといけないのではないか。