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こーじ苑
内山高志を錆び付かせるな!
WBA:Sフェザー級タイトルを7度防衛中の内山高志が9月に予定している
8度目の防衛戦の相手として日本王者で12位の金子大樹がリストアップされて
いるという話が出ていた。
どうやら大晦日の世界戦への調整試合のようだが、このマッチメイクには大いに
疑問だ。
2年連続で大晦日に暫定王者を倒している内山にとって、もはや戦う相手は
ユリオルキス・ガンボアをはじめとした複数階級制覇を目指す強豪や他団体の
王者との統一戦ではないか。
こういった相手との交渉をせずに安易に日本人との試合を組むのは内山のモチ
ベーションダウンにつながる可能性は高い。
かつて協栄ジムに所属していた日本ウエルター級王者の亀田昭雄は身長
180cmという長身のサウスポー強打者だった。
WBA王者のホセ・クエバスに挑戦して敗れた日本王者の辻本章次相手に素晴ら
しいボクシングを披露して5Rで倒し一気に世界を狙える位置に上がりながら世界
戦が なかなか決まらず格下相手に燃えない防衛戦を続けた結果、煮えきれない
拙戦続きで徐々にボクシングを錆付かせてしまった。
82年にシンシナティに乗り込んでWBA:Jウエルター級王者のアーロン・プライ
アーに挑戦し6RでTKO負けしたものの、5ヵ月後に4階級制覇を狙ったアレクシス・
アルゲリョをストップしたプライアーから1Rにダウンを奪うなど健闘を見せたのだから
ポテンシャルの高さを証明している。
ところが辻本戦意向の相手が格下ばかりだったので才能型の亀田にとってロクに
練習しないでも勝てる相手という事から練習不足でリングに上がり拙戦を繰り返す
という悪循環になってしまった。
結局 才能のある選手のポテンシャルを引き出すには、それ相応の相手との対戦が
不可欠というのが分かる。
今や語るに値しないボクサーもどきの自称3階級制覇王者も考えてみれば05年
8月に東洋太平洋タイトルを奪取した試合などは光るものがあったものの、特に
ポンサクレック相手に負けてからは臆病としか思えないマッチメイクで勝ち続けて
いるけど特にバンタムに上げてからの試合ぶりは05年の頃と比べると錆付いたと
しか思えない内容だ。
それを考えるとミックスアップという言葉があるように強敵との対戦こそがボクサー
を強くするのが分かるし、安易な噛ませ犬ばかりを相手にしていればモチベーション
自体を著しく低下させボクシングを錆付かせる事になりかねない。
だからこそ内山のような才能溢れる選手にはポテンシャルを全開させられるような
相手と2試合に1回は対戦させるべきだろうし、それが所属ジムの責任ではないだ
ろうか。
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