9,28国立の屈辱

 9年前の今日はサッカー・フランスW杯アジア最終予選の日韓戦が
行われた日だった。
 朝7:00のニュースから「今日決戦、対韓国」のニュースがNHKの
トップで流れる気合の入りようだ。
 両国とも2試合を消化して韓国はいずれもホームでカザフスタンと
ウズベキスタンに連勝したのに対し、日本はホームでウズベキスタンに
勝ったもののアウェーでUAEと引き分け勝ち点差は2。つまり勝てば
逆転できる勝ち点差だったのだからマスコミは「勝つしかない」だった。
 実際両国間の実力差はやや日本が上。日本が先制すれば追いつかなければ
いけない韓国が前がかりになるので、うまくいけば3-0で勝てる。
逆に攻めながら点が入らずに焦って残り10分程で総攻撃に行ったところに
カウンターから失点し1-0で敗れるというのが最悪のシナリオだと思われた。
 試合が始まると前半こそ韓国特有の強い当たりにてこずっていたが後半に
入ると日本の得意なショートパスが通り始め韓国を圧倒、そして遂に65分に
山口のループシュートが決まって日本先制。
 その後も一方的な日本ペースで進むが残り20分になったところで絶好調だった
FWの呂比須をDFの秋田に替える、これが裏目に出て流れが悪くなり残り5分で
立て続けに決められ2-1の逆転負け。
 9分9厘手中にしていた勝利を監督の信じられないような采配ミスで落とす
という暴挙による逆転負けはサッカーを知らないマスコミをパニックに追い込んだ。
 1位通過が厳しくなったというだけで「フランス絶望」ときたもんだ、もっとも
あのまま勝っていたら「フランス行きが見えた」とバカ喜びするのだろうが。
 この敗戦でハッキリしたのがW杯はごまかしが利かない事。
95年に現監督の加茂周ではW杯予選は厳しいという強化委員会のレポートを急遽
立ち上げた幹部会なる怪しげな組織で握り潰して監督を続投させ「加茂監督で
行けなければ辞任する」と言い放った当時の会長・無能の人。
 彼の思惑ではアジア予選ぐらいは大丈夫だろうという事だったようだが、
実際あとから選手に言わせると「このままでいい」のみでしっかり指示を出さず
呂比須から秋田へのチェンジも守備固めと思いきや「絶対に下がるな、攻撃だ」
ではプレーしている選手達がパニックになったはずで実際ここから流れが韓国に
行ってしまった。
 サッカーライターの後藤健生氏に言わせると「30年以上サッカーを見ているが
こんな酷い負け方は初めて見た、加茂はいつ辞めるのか?」とセルビア人のコーチが
終了直後に電話してきたという。
 この日の夜はあまりの悔しさに寝付かれなかった、そう93年にロスタイムで
追いつかれアメリカW杯を逃したあの日の夜以来。
 PS,なお今年のドイツW杯の初戦オーストラリア戦でこの日のVTRを見るような
負け方をしている。とはいえオーストラリア戦は2-1ではなく3-1だったが・・・
その夜はやはり悔しくて眠れなかった。9年前と同じ失敗をした代表に対して

 
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