ロボットアニメの元祖といえばマジンガ―Zが思い起こされるが
マジンガーZの2か月前にOAされていたのがアストロガンガー。
マジンガーZが兜甲児がホバーパイルダーで合体して操縦する
というパターンだったのに対し、アストロガンガーはブラスター
星人から滅ぼされたカンタロス星人の息子・星カンタローが生き
ている金属から完成させた巨大ロボットに融合してブラスター
星人の侵略から地球を守るという展開。
マジンガーZは兜甲児が乗り物を操縦するかのように動かすの
だが、アストロガンガーの場合は‘融合’という形になるので
マジンガーZに登場し少女・ローレライと融合して本当の力を発揮
してマジンガーZを追い詰めたラインX-1の元祖ともいうべきか。
ただしアストロガンガーがマジンガーZほどメジャーになれな
かったのはマジンガーZで兜甲児が乗り物を操縦するようにマジン
ガーZを操縦する方が当時の子供達に受けたし、何よりガンガーの
場合はロケットパンチや光子力ビームにブレストファイヤーのよう
な多彩な武器がなく格闘戦のみというのが地味な感じになったの
かもしれない。
ロボットアニメの場合は光線兵器をはじめとした武器の撃ち合
いがメジャーになるので、格闘戦のみで決着が付くというのは視
聴者にとって辛いものがある。
ちなみにアストロガンガーの主題歌はマジンガーZ同様、水木
一郎が歌っていたという共通点もある。
またガンガーは生きている金属から作られたので顔も表情があり
喋るのだが、ハカイダーやドルゲにバンバなど悪のボスキャラの
声が印象的な飯塚昭三氏が演じていたのを後年知って驚いたのだ
った。