ソフトバンク、2年連続最高勝率=プロ野球交流戦
昨日まで行われていた今年のプロ野球交流戦は、ホークスが2年
連続最高勝率を決めただけでなく上位6チーム中5チームがパ‣リー
グというパ・リーグ優勢の図式は変わらなかった。
問題はパ・リーグのチームの優位性を選手OBを中心にしたマス
コミがDH制や投手力の差という要素のみを強調している事。
数年前にパが強い理由としてダルビッシュ有、田中将大、杉内
俊哉、和田毅ら好投手が多いからという理由付けをしていて彼らが
MLBやセ・リーグに移籍した事から‘今年はセ・リーグが勝ち越す
のでは’という予想をしていたにも拘わらず、それでもパ・リーグ
の勝ち越しに終わったのは記憶に新しいわけで賢明なファンは投手
力のみがパ・リーグ優位の原因とは思ってないはずだ。
個人的な意見は昨年までも書いていたようにパ・リーグの方が
好球必打の精神で打順に関係なくファーストストライクからガン
ガン振っていくのに対し、セ・リーグは打順の役割に拘るあまり
クリーンアップ以外は球数を投げさせるのが役割とばかりにしっ
かりバットを振る事を放棄しているような打線を組む傾向が強い
ので投手は同じ球数を投げても疲労度が全く違う。
つまりファーストストライクからしっかり鋭く振って来るので
パの打線は1球たりとも息を抜けないため、少ない球数でも疲弊し
二回り目あたりには捕まるというケースが多い。
和田一浩のように‘打者のスイングが全然違う’と語るOBの方
が少数派だし、それはレギュラーシーズンの戦い方を見てもよく
分かる。
極真空手の創始者・大山倍達は‘技は力の中にあり’と言って
いたように90㌔以上のヘビー級の相手では、いくら技が優れてい
ても60㌔以下のライト級で歯が立たない。
00年代まではジャイアンツが やり方には賛否両論あるものの
大型チームを作って対抗していたが10年代に入るとジャイアンツ
までスケールダウンしてしまい、その結果セのレベルが一気に落
ちたという見方もある。
マスコミもセのスタイルを‘スモール・ベースボール’や‘緻密
な野球’などと持ち上げていたのもセのレベルダウンを加速させた
のではないか。
しっかりバットを振るスタイルのスワローズが昨年リーグ優勝し
今年は同じようにバットを振るカープが交流戦で唯一勝ち越して、
リーグでも2位以下を引き離しているのを見れば しっかりバットを
振るスタイルこそレベルを上げるというのが分かるだろう。
いくら伝統を守っても勝てないチームには魅力がないのだから
セの球団も下手なプライドは捨てパのスタイルを取り入れるべき
で、そうなった時にセ伝統の駆け引きや緻密さが生きるのではな
いかと思うしマスコミも そういう方に煽り立てるべきだろう。