

闇が徐々にその手を伸ばし、全てを
包み込んでゆく・・・。
透明「・・・来た・・・。」
私は、今回こそ闇の正体を探るために
息巻いていた


透明「チャンスを見極めなくちゃ・・・。」
闇との睨み合いが続き、少しずつ時間が
過ぎてゆく

透明「・・・八卦の陣に入れないから動かないのか

それとも、こちらが弱るのを待っているのか

どちらにしても、このままじゃらちがあかない

・・・出てみるか・・・。」
私は一歩ずつ歩を進め、八卦の陣から出ようと
試みる・・・

透明「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・

陣から出ようとした瞬間

自分の足が動かない

自分の意志とは関係なく、身体が拒んでいる

透明「くっ



一体何故

またもや頭が混乱し、気づいた時には陣の中心に
戻っている自分に気づく・・・。
透明「く、くそ~っ


・・・・怖い・・・・。
自分の心がそう指示している

本当の恐怖が自分を支配し、身体の自由を奪う

どうしようもない敗北感と脱力感

何もかもが初めての経験だった・・・。
その夜、自分の弱さにただうずくまることしか出来ない
一人の少年を自分自身が認識し痛感する・・・。
世の中を斜に見、自分の力で何でも出来ると
想っていたその慢心は、自分自身にすら負けてしまう
弱い存在を自覚させるには、十分な出来事だった

この日、キョウダイの誰しもが同じ経験をし、
己の弱さと未熟さに打ちひしがれていた。
ただ、2人を除いては・・・。
同刻・・・。
怜「すぴ~~~っ


・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・むにゃ・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・。
ど、同刻

山の中をひた走る影ひとつ・・・・・・



陣「はぁはぁはぁはぁ

も、もう少しで・・・・・・・
・・・麓が見えてきた~~っ


「ササ~~~~~~ッ

陣「



それを追うもう一つの影・・・・・・。
陣「




ぎゃ~~~~~っ

「・・・・・・・・・

この夜を境に私達の中で、何かが変わり
本当の意味での闘いが始まっていた

そしてここから、熾烈を極めた
キョウダイ達の反撃が始まる・・・・・。
続く・・・。
ポチしてくれると励みになります

応援よろしくお願いします

↓ ↓


にほんブログ村ランキング
↑ ↑
応援ボタン2箇所

