そうねぇ~~~・・・んっ ・6
釜野「実は、先週・・・猫が・・・」
透明「猫」
釜野「はい・・・最近、家の周りに野良猫が
沢山いて・・・ゴミをあさることが
多くて・・・」
多くて・・・」
透明「うん、それで」
釜野「最初は、可愛いし、気にしていなかった
んですけど・・・」
透明「徐々に近所の被害も大きくなって、
嫌な気持ちになってしまったと」
釜野「はい・・・。」
透明「う~ん、それだけなら、何の問題もないんじゃ」
釜野「違うんです」
透明「」
釜野「私、その猫に対しても悪いこと考えてしまって
そうしたら、次の日その猫が片足を引きずっていて
事故にあったみたいで・・・」
透明「ま、まあ、それは偶然じゃないのかな」
釜野「私も、最初はそう思っていたんです・・・」
透明「まさか、他にも」
釜野「・・・はい・・・何度か・・・」
透明「想念」
釜野「」
透明「(いやいやいやいや無いだろう~
猫をどうこうしてしまうほどの想念なんて、
釜野さんが出せるワケがない)」
釜野さんが出せるワケがない)」
釜野「先生」
透明「ご、ごめんねその他のことも教えてくれるかな」
釜野「はい・・・。」
釜野さんの話を聞きながら、顔が青ざめてゆく・・・
知り合いと軽い口論をした後、その知り合いが事故を
起こしたらしい・・・
幸い軽い怪我ですんだらしいが、その後なぜか、
敬遠されることが多くなったとのこと
病院のお医者さんに軽いセクハラを受け、次の日
そのお医者さんが原因不明の腹痛で入院・・・
他にも様々な事例が・・・しかし、問題なのは、
その様なことがあった後、決まって釜野さんにも
色々と不幸なことが続いてしまっていることだった
色々と不幸なことが続いてしまっていることだった
透明「・・・・・・。」
釜野「先生私、やっぱりおかしいんでしょうか
自分が嫌なことを想うことで、相手にも自分にも
いいことが無いんです・・・
私、バチがあたったんでしょうか
私が心の狭い、嫌なことばかり考えている人間だから
悪いことばかり起こってしまうし、私が周りに
不幸を振りまいているみたいで・・・もうこれ以上」
不幸を振りまいているみたいで・・・もうこれ以上」
透明「」
釜野さんの背中から、黒紫色煙が出ている・・・
透明「(間違いない・・・想念だ)」
想念には、2種類のものが存在する
ひとつは、心が満たされて出る光の想念
もう一つは、心が満たされず負のイメージに囚われた
黒紫色の闇の想念
黒紫色の闇の想念
光の想念は、周りにも自分にも良い効果をもたらす
ことが出来る躍動の想念だが、闇の想念はその逆
自分自身にも周りにも衰退の効果をもたらす恐ろしいもの
今、釜野さんから出ている想念は、確実に闇の想念
しかし、こんなことがあるのか
何の修行もしていない子が、ここまでの想念を
引き出してしまうなんて
引き出してしまうなんて
次回、闇の想念の正体が明らかに
続く ・・・。
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