

佐喜「わ、わかりました
」


佐喜さんは、言われるままにスーツケースを
取り出す

透明「大丈夫です
触れはしませんので、

とにかく開けて佐喜さんが取り出して
くれますか
」
くれますか

佐喜「はい
」

佐喜さんは、スーツケースを開き、さっき同様
手袋をして石版を取り出す

透明「そのままでいてください
」

佐喜「は、はい
」

よし
さっきとは違う形で調べてみるか


私は、石版の力の流れを視てみる・・・。
透明「(・・・・力の流れは・・・やっぱり、微かだが
佐喜さんの方向へ流れている・・・。)」
佐喜さんの方向へ流れている・・・。)」
佐喜「ど、どうですか
」

透明「申し訳ないのだけど、石版を裏にしてみてくれる
」

佐喜「はい
」

佐喜さんは、石版を裏にする・・・。
透明「(・・・・・やはり・・・裏にある紋は、
流れを制御するものか・・・・この石版は、
人間に力を与えることが目的では無かったのが
幸いしたな・・・。)
流れを制御するものか・・・・この石版は、
人間に力を与えることが目的では無かったのが
幸いしたな・・・。)
佐喜さん
何とかなりそうです
」


佐喜「本当ですか
」

透明「この石版は、元々人の魂を肉体から排除し、
神を降ろす為に作られたもの
神を降ろす為に作られたもの

そういう意味でも、亜魂を強制的に開き、
魂魄を外に出そうとした為、中途半端に
亜魂が開いてしまい、念能力が発動して
しまったのだと想います
亜魂が開いてしまい、念能力が発動して
しまったのだと想います

しかし、この石版では魂魄を排出させるだけの
力は無かった

では、この石版その後どう動くのか

中途半端に亜魂を開いてしまった石版は、
魂魄が出るまで、亜魂を開こうとし続けるはず

私も色々なモノを視てきましたが、古代のオーパーツ
のほとんどが、現代のパソコンのように、その指示が
上手く行かなくても、指示されたことを遂行し続けようと
する傾向があるんです
」
上手く行かなくても、指示されたことを遂行し続けようと
する傾向があるんです

佐喜「そ、それじゃ~
」


透明「やはりこの石版も、佐喜さんの亜魂を開こうと
今でも、力を送り続けているようです
」

佐喜「
」

一瞬、佐喜さんは石版から手を離そうとしたが、さすがそこは
研究者
自制したようだ・・・


透明「もちろん、これは賭けですが

通常であれば、佐喜さんの人生(木人図)が現時点で
寿命を迎えるというようなことが書かれていなければ、
佐喜さんの人生自身が修正を起こし、亜魂の華は
咲くことはなく、閉じていくと想います

ですから先ずは、この石版の影響を断ち切ることが
先決です
」

佐喜「それは、どうすれば
」

透明「本当は、石版を破壊することが一番手っ取り早い
のですが・・・。」
のですが・・・。」
佐喜「
」

咄嗟に佐喜さんは、石版を抱え込む・・・

透明「あははっ
さすがにできませんよね~




だけど、無理に佐喜さんとの契約を
破棄すると、石版自体が砕けてしまう
可能性があるので、同じだし・・・
」
可能性があるので、同じだし・・・

佐喜「そ、そうなんですか
」


透明「と、なると・・・やはり・・・
」

佐喜「
」

透明「佐喜さんが契約してしまった石版との契約を
私に移しましょう
」
私に移しましょう

佐喜「えっ
」

透明「簡単に言えば、上書きするということになります
」

佐喜「で、でも、そんなことして、先生は大丈夫なんですか
」


透明「まあ、もともと私の場合は、亜魂が半開きになっている
から、これ以上咲かれてしまうと、昇天ですね
」

佐喜「
」

透明「あははっ
まあでも、私の亜魂が咲ききる前に、私自身が

契約を終わらせる手順を踏んで、正式に契約を終わらせれば
問題はないので、大丈夫だと想います
」
問題はないので、大丈夫だと想います

佐喜「そ、そんな



も、もし、上手く行かなければ

・・・・・・・・・・くっ
」


透明「おっと
」

佐喜さんは、急に石版を床に投げようとする

私はすかさずそれを制止した

佐喜「せ、先生
な、なんで
」


透明「佐喜さん
ダメですよ


佐喜さんにとって、この石版は厄介なモノだけじゃ無く、
大切な研究資料になるものでしょ
」

佐喜「でも
私が犠牲になるならともかく


先生が・・・
」

透明「大丈夫ですよ

それよりも、佐喜さん
私は期待しているんですよ
」


佐喜「
」

透明「この石版を佐喜さんが研究し、古代のオーパーツの謎を
解き明かしてくれることを
解き明かしてくれることを

もしかしたら、こんな時代だからこそ必要な何かを、
この石版はもらたしてくれるかもしれない

佐喜さんのように、情熱のある人が研究をしてくれたら、
きっと、解き明かすことができると想うんです

佐喜さんの研究は、いつか人類の進化を良い方向へ
導いてくれるものになる気がします
導いてくれるものになる気がします

だからこそ、石版は佐喜さんの元へ現われたのだと
想いますよ

どの様なことにも、必ず理由があります

どうか、そのことだけは忘れないでくださいね
」

佐喜「・・・・・は・・・い・・・
」

さてと、石版と勝負しましょうか 



続く ・・・。







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