大切なものは ・8
直視しなければならない現実は、時として
自らの愚行と向き合わなければならなくなる
これも、大切な学びなのだと私は想う・・・
寺石「俺・・・確かに、その二人には
お世話になっています・・・・
でも、俺、それが当たり前で・・・
きっと、俺は甘えていたんですね」
透明「そうだね
それに気づけたのは、良いことだけど、
それでもまだ半分かな」
寺石「えっ」
透明「寺石さんを応援し、味方をしてくれていた
2人は、何故君を応援しなくなったと想う」
寺石「そ、それは、俺が甘えて邪険にしたり、
文句が言える相手と錯覚して、上司とぶつかった
からじゃないでしょうか」
透明「もちろん、それもある
でも、残念ながらそれでも足りない」
寺石「えっ・・・・他に・・・・。」
透明「私のお客さんで、運気を急激に落として
しまった方の中にも、寺石さんとまったく同じ
ことが起こってしまった人も結構いるんだ
その方々が、口を揃えて言う言葉がある」
寺石「な、何て」
透明「ああ~っもっと、大切にしておくんだった
ってね」
寺石「」
透明「大切にされること、元気をくれること、
助けてくれること、手伝ってくれること、
支えてくれること、裏でその人のために
一生懸命カバーしてくれること・・・・。
一生懸命カバーしてくれること・・・・。
全てにおいて、人間は、慣れてしまうんだ
そして、恩を返すことを忘れ、その上、
仇で返すことすらある」
仇で返すことすらある」
寺石「」
透明「相手は、もちろん恩返しなんか望んでいないかも
しれないけど、君が感じる感謝を口にし、行動に
表さなければ、伝わらないこともあるんじゃないかな」
表さなければ、伝わらないこともあるんじゃないかな」
寺石「・・・・・・」
透明「そして、この様なことがある時には、決まって
双璧となる事柄が存在する」
寺石「」
透明「それは、大切にしなければならないものを忘れ、
大切にしなくてもよいものに意識を取られること」
大切にしなくてもよいものに意識を取られること」
寺石「それって・・・。」
透明「君に対して反抗的な後輩がそれにあたる」
寺石「」
透明「もちろん、その子の面倒をみることは大切だし、
その子との縁をつなぐことも大切だけど、
もっと基本となる大切なものを蔑ろにしている
ことに気づかなければ、人は全てを失うことも
あるんだ」
ことに気づかなければ、人は全てを失うことも
あるんだ」
寺石「・・・・確かに、このところ、ずっとそいつに
振り回されていました・・・
先輩として、上手く先導しなくちゃいけないと
考えて、他のことは見ていませんでした・・・」
透明「人は、味方になってくれる人を、何をしても
許してくれる、分かってくれる相手と錯覚してしまい、
見捨てられないとすら想ってしまうものなんだ
許してくれる、分かってくれる相手と錯覚してしまい、
見捨てられないとすら想ってしまうものなんだ
さっき、木人図を視せてもらったとき、君の味方を
してくれた2人は、今まさに、君に助けを求めていた
はずなんだ
はずなんだ
でも、自分はその後輩のことで頭がいっぱいで、
そんな大変な自分を分かってくれない相手を、
悪者にすらしてしまっている・・・」
寺石「俺・・・・・最低ですね・・・
確かに、上司も同期も成績のことや、これからのことで
悩んでいました・・・でも、俺は俺で、その後輩のことで
大変で・・・後回しにしてもいいかと・・・・。
その上・・・いちいち話してくる味方を、邪魔な存在とすら
想うようになっていた気がします・・・」
想うようになっていた気がします・・・」
透明「さて、そこまで分かった寺石さんは、これからどうする」
寺石「・・・・・・。」
全ての原因・・・己の愚行・・・そして学び
次回、寺石さんの行動に注目です
続く ・・・。
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