

透明「はぁはぁはぁはぁ
」


黒蝶「おんし、なかなかの力量よなぁ~
それに、よく見ると良い男じゃないかえ
・・・ほんに、妾の好みじゃ
」

それに、よく見ると良い男じゃないかえ

・・・ほんに、妾の好みじゃ

鬼「お方様
この修験者、危のうございます
さきほども、我の呪を弾きましてございまする
」


さきほども、我の呪を弾きましてございまする

黒蝶「ほほ~う
・・・これは愉快じゃ
おんし、そこの天ノ応牙鬼と立ち合え
」


おんし、そこの天ノ応牙鬼と立ち合え

透明「
」

鬼「お、お方様
」

黒蝶「妾は、退屈しておるのじゃ
何か異存でもあるのかえ
」

何か異存でもあるのかえ

鬼「い、いえ
」

正直、助かった



この鬼、二体を同時に相手となると、間違いなく瞬殺される

逆に、一対一なら、まだ100分の1の確立は
残される・・・。
私は呼吸を整え、身構えた

鬼「馬鹿が・・・
」

とてつも無い早さで、私の間合いに飛び込んできた天ノ応牙鬼は、
私の心臓目掛けてその長い爪を突き立てる

すぐさま、その腕を抱え、関節を決めようとする私だが、
当然、相手の方が力は上
あっという間に、振りほどかれる


透明「ちらっ
」

鬼「
」

続けて、突進してくる天ノ応牙鬼の先を読みながら
かわし続ける・・・。
透明「ちらっ
」

黒蝶「
」

鬼「こ、こいつ
」

そんな、攻防が続く中、私は真言を唱え始める・・・。
透明「ちらっ
ナウマク・サマンダ・・・・・。」

鬼「
」

天ノ応牙鬼が躊躇している・・・

透明「(くすっ
はまったな
)」


詠唱が終わり、私が攻撃する相手は、黒蝶の君

それを、見越した天ノ応牙鬼が割って入る

鬼「ぐわ~~~~~っ
」

黒蝶「
」

透明「我、命ずる
天ノ応牙鬼が主名とし、敵を
滅ぼさん
」

滅ぼさん

鬼「がぁ~~~っ
」

私の真言で弱った天ノ応牙鬼を名で操り、黒蝶に攻撃

黒蝶「見事じゃ・・・ パン
」

透明「おいおい・・・
」


あっという間に、天ノ応牙鬼の身体が二つに分かれ
鬼界に帰ってゆく・・・。
これほどまでに、力の差があるのか



私は、背中に冷たいものを感じていた・・・

黒蝶「くすくすくすっ・・・ほんに、楽しいのぉ~
まさか、わざわざ妾に攻撃することを気づかせ
当然、妾を身を挺して護ろうとする天ノ応牙鬼に
確実に呪を当て、弱らせてから操り、
妾に直接天ノ応牙鬼を帰させるとはのう~
おんし、妾よりも狡猾なのではないかえ
しかし、見事な策よの~ぉ
」

まさか、わざわざ妾に攻撃することを気づかせ
当然、妾を身を挺して護ろうとする天ノ応牙鬼に
確実に呪を当て、弱らせてから操り、
妾に直接天ノ応牙鬼を帰させるとはのう~

おんし、妾よりも狡猾なのではないかえ

しかし、見事な策よの~ぉ

余裕ありすぎでしょう
まったく、勝てる気がしない・・・

まったく、勝てる気がしない・・・

続く ・・・。







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