ふびとくるて ・2
私は、柚木さんを鑑定室に案内し、
落ち着かせるために、温かいお茶をいれる・・・
透明「柚木さん大丈夫」
柚木「は、はい・・・」
透明「何か、辛いことがあったの」
柚木「・・・・コクリッ・・・」
気持ちが楽になったせいか・・・涙が止まらない
柚木さんは、私の問いに何度もうなずいていた・・・
しばらくして・・・落ち着いた柚木さんが
口を開く・・・。
柚木「・・・先生・・・私、会社で上手くいって
いないんです・・・」
いないんです・・・」
透明「それって、人間関係それとも、業務に対して」
柚木「人間関係です・・・」
透明「相手は一人」
柚木「いいえ・・・全員です・・・。」
透明「えっ」
柚木「ある時から、周りの人達の態度が変わって・・・。
今では、毎日無視されたり、嫌がらせを
されたり・・・」
されたり・・・」
透明「・・・・・ある時からって・・・その時に何か
あったのかな」
あったのかな」
柚木「いいえ・・・とくに身に覚えもなくて・・・。」
透明「なるほど・・・。」
私は、柚木さんの状況を見ていたが、厄に入っていたり
呪いや祟り、その他の可能性も見受けられなかった・・・。
呪いや祟り、その他の可能性も見受けられなかった・・・。
透明「う~ん・・・柚木さんには、身に覚えが無い・・・。
周りの人は、何か言ってくれたりしないのかな」
柚木「とくには・・・何も・・・。」
透明「上司は」
柚木「上司も、今では私を敬遠している様子で・・・。
何も話してくれませんし、話を聞いてもくれません・・・。」
透明「そっか・・・。」
なんだろう元々柚木さんは頑張り屋さんだし、人から嫌われる
感じの人ではないのだけど・・・。
次回、周りの態度が急変した理由が見えてきます
続く ・・・。
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