


透明「うわ~っ
凄いなぁ~
」


目の前には、ミカン畑が広がっている

透明「さすが名産
でも、本堂までの道に

ミカン畑とは・・・。」
怜「パクパク・・・
」

透明「
」

怜「透明も食べる
」

透明「お、お前、いつのまにミカン取ったんだ~
」


怜「・・・窓あけて・・・手を伸ばしたら
勝手についてきた・・・
」

透明「ええ~~~~っ
」


怜「・・・・・一個だけだよ
」

透明「食べるとは、一言も言ってな~~~い
」


怜「・・・・パクパク・・・あっ
」

透明「
」

怜「・・・無くなっちゃった
・・・ごめん
」


透明「・・・い、いえ
大丈夫です・・・
」


怜「・・・よいしょっ・・・
」

透明「
」


怜「・・・よいしょっ・・・
」


透明「怜さん
さっき、ミカンが勝手についてきたんじゃ


なかったでしたっけ

」



怜「
」

透明「だから、何でお前が不思議そうな顔してるんだ~



っていうか
なに一人でミカン狩りしてるんだよ~
」


怜「・・・うまい・・・
」

透明「うまくな~~~~~~い

はぁ~
もう疲れた





あっ
そ、それよりも
俺、なにも聞かされて



ないんだけど
」


怜「・・・・・お話相手・・・。」
透明「はい
」


怜「・・・お話相手の仕事・・・。」
透明「ま、ま、ま、まさか



ここまでのお前の話相手が仕事とか言うんじゃ
」

怜「・・・・・話したっけ
」

透明「・・・いえ・・・寝てましたけど・・・
」

怜「・・・私じゃない・・・樹院様・・・。」
透明「樹院様(じゅいんさま)
」

怜「そう
樹院様のお話相手をして欲しいの・・・。」

透明「
」

怜「樹院様は、このお寺の菩提樹・・・。」
透明「ぼ、菩提樹
」


一体コイツは、何をさせようとしているんだ 

続く ・・・。







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