房総 ・暴走 ・また坊僧 ・・・・12
呪詛の呪解には、2つの方法がある
ひとつは、呪詛として用いられる媒体を破壊
もしくは媒体の力を消去する方法
もしくは媒体の力を消去する方法
この方法は機械などを動かしているバッテリーや
電池を取りさらう感覚と同じだが、今回の場合、
電池を取りさらう感覚と同じだが、今回の場合、
樹院様自体がこの媒体となるため、この方法は
使えない
ということで、もう一つの方法
それは、呪詛に用いられる呪自体の力の根源を
分解、消去する方法である
分解、消去する方法である
通常では、こちらの方法の方が難しく、呪の見極めに
苦労するのだが、今回は逆に分かりやすい
本来、呪詛で媒体となるものを永続的に従え、
呪で縛り付けるとなると、媒体となるモノと同じ
力の流れを持つ気質が必要となり、その気質を
力の流れを持つ気質が必要となり、その気質を
常に補充する作りをして行かなければならない
という意味では、樹木である樹院様の気質は木気
それを縛り付け、気質を絶やさないように構成すると
なると、同じ木気の術式を使い、比和(ひわ)を
起こさなければならないワケである
(ちなみに比和は、共に上昇を意味します)
ということは
木気を断ち切り呪を消去する方法は、五行にて木気の相剋と
なる強い金気をあてがい消滅させることが一番簡単な方法
となるわけです
なる強い金気をあてがい消滅させることが一番簡単な方法
となるわけです
透明「ということで
神の静寂(しじま)をうきみれば、纏いし流れ
逆行かん木気・金気をくらぶれば、
剋なす輪もひさしたもうな
逆行かん木気・金気をくらぶれば、
剋なす輪もひさしたもうな
跋・扈・嬰・燎・娑・・・・・・如律令 」
樹院「おおおおおおおおおお 」
怜「おおっ古神道」
気を操るには、神道系の術式が一番早い
とは言うモノの、周りのお坊さん達が仏教系の術式結界を
張ってくれていなければ、樹院様の中の邪気達は外へ
排出されてしまっていただろう
透明「よしこれで大丈夫後は・・・。
(樹院様お気を静めください)」
樹院「おおおおおお ・・・・・。」
透明「(樹院様、このまま体内の浄化を始められますか)」
樹院「・・・・あいわかった ・・・・。」
樹木はその性質上、体内の気質を分解することに長けている
その為、昔から風水などでも鬼門を封じたり幸運を運ぶ為に
用いられたりもしてきたのだが、これだけ大きな巨木ともなれば、
体内の障気ですら浄化することができるはずだ
私は、しばらく樹院様の状態を視ながら樹院様の
これからを考えていた・・・。
これからを考えていた・・・。
続く・・・。
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