


透明「・・・お前、本当に忘れたの
」


怜「自分と関係ないことは、覚えておかない主義
」

透明「はぁ~~~っ
・・・天国の先生
ごめんなさい
」



怜「むっ
・・・何で透明が謝るの・・・。」


透明「だったら、後でちゃんと先生に謝っておくんだぞ
」


怜「うっ
・・・・わかった・・・
」


透明「さてと、お坊様方もこちらに来てください

今は、樹院様から障気は出ませんので
」

結界僧達が、集まってくる・・・







坊C「・・・やはり、樹院様は呪われているのですね
」

透明「皆さんは、樹院様から障気が漏れているのを聞いて
集まられたのですね
」

坊G「はい
でも、なぜ
」


透明「確かに、これだけの規模の仏閣なら、人が大勢しても
おかしくないですが、それでも、結界を張る修行を
された方がこれだけそろっているお寺はありませんから
」
された方がこれだけそろっているお寺はありませんから

坊A「仰るとおりです
」

坊B「しかし、樹院様はやはり・・・。」
透明「皆さんのような優秀な方々でも、視ただけでは
分からないかもしれません
」


坊D「というと
」

透明「この菩提樹は、最初から受難樹境の儀のために
植えられたモノです
」

all坊「

」



坊H「受難樹境とは
」

透明「かなり昔からの呪術の様なものです

正直、私も見るのは初めてなのですが・・・。
此の地この時、永劫とす
然らば地は血をもって
境界をしき、受難・災い・災害をおさめる器を
奉りて五色の繁栄とするものなり

境界をしき、受難・災い・災害をおさめる器を
奉りて五色の繁栄とするものなり

だったかな
」


坊J「
」

透明「つまり、樹院様は最初からこの地に降りかかる
厄災を一手に引き受ける器として奉られていたのです
」

坊K「なっ
」

坊D「
」

透明「正直に言うと・・・腹立たしいです

この菩提樹は長い間、この地を一人で護ってきた・・・。
本当に苦しかったと想います

何百年と身体を成長させ、器を大きくしてまで
この地を護ってきた樹院様の気持ちを考えると
いたたまれなくなる・・・

それでも、限界はあります

今の樹院様は、体内に邪気と障気を溜めすぎていて、
器からこぼれ落ちるほどパンパンになっている・・・。
器からこぼれ落ちるほどパンパンになっている・・・。
だから、樹院様から障気が漏れ出しているんです

先ほどの樹院様の暴走は、解放される日が来たと思って
気が抜けたのだと思います

それだけ、樹院様は苦しんでおられるのかもしれません
」

all坊「・・・・・。」
怜「・・・かわいそう・・・
」

透明「とにかく、このままでは樹院様が死んでしまいます

それに、何百年と溜めた邪気や障気も解放されてしまう

何とかしなければ
」

次回、呪解準備です 

続く ・・・。







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