全開 ダメ~~~ンズ ・23
守護「一つ目は、3年前・・・。
ある一家が、あまりにも不運なため、
祈祷をすると言って、家族全員のお祓いを
していました」
透明「それって・・・」
加苅「す、すみません・・・ネットとかで、
誰でもできる祈祷というのを、実践しちゃって・・・」
透明「はぁ~・・・修行もせず、安易に祈祷をするのは、
危険なんですよ」
加苅「ご、ごめんなさい・・・」
守護「まあ、この時はご家族に何も憑いていなかったので、
形ばかりの祈祷でも、問題は起こらなかったのですが、
その後、この子は調子に乗り、神様の名を騙り
ご家族へのメッセージとして、自分の考えを押し付けて
いました・・・。」
ご家族へのメッセージとして、自分の考えを押し付けて
いました・・・。」
透明「それは、何て」
守護「はい・・・吉備津彦命(きびつひこのみこと)様を騙り、
信心が足りていない神に対して失礼を働いている
心を入れ替え、神棚を新しくし礼を尽くせと・・・。」
透明「たははっまた吉備津彦命様
ちなみにそのご家族は、何か信仰していたの」
守護「確か、神道を信仰していたと思います」
透明「そうなんだ・・・ご家族は、正しいお祀りをしていたのかな」
守護「はい割と誰よりもちゃんと・・・。」
透明「はぁ~・・・信仰を促すというのは良いけど、
それって、別に原因があったんじゃないの
それに、裏を返せば、神様がその家族をいさめる為に
何かしたことになるよね」
何かしたことになるよね」
加苅「あっ」
透明「加苅さん貴方のしたことは、神の名を騙るだけじゃなく、
その家族の不幸を神様のせいにしているのと
同じことなんだよ
同じことなんだよ
それに、そのことで多額な祈祷代や神託料みたいな
料金まで取っていたんじゃないの」
加苅「ううっ」
透明「はぁ~・・・もうひとつは」
守護「もうひとつは、最悪で
神と交信ができるという噂を聞いた方が、
どうしても神託を得たいと言ってきて、
その時は、自分に神が降りてきた素振りまでして
御神託を言っていました」
透明「はぁ~~~~っ
(さっきから、ため息が止まらないよ)
それで、その人は何を聞きにきたの」
守護「サラリーマンを辞め、事業を立ち上げるのに、
色々と聞いていました・・・。
失敗はできない家族の為に頑張らないといけない
今、考えている方向でよいのか
判断は、間違っていないかなど・・・。」
透明「・・・ちなみに、今、その人は」
守護「・・・・・。」
透明「い、いいや大体想像できたから」
加苅「す、すみません・・・」
透明「う~ん・・・その時に騙った神様も吉備津彦命様」
守護「いいえ・・・。
こともあろうに、建御雷之男神(たけみかづちのおのかみ)様です。」
透明「・・・あちゃ~っまた、気難しい方を・・・」
加苅「も、もしかして、かなりマズい神様ですか」
透明「大マズです」
さて、どうするか
結構マズいかもなぁ~
結構マズいかもなぁ~
続く ・・・。
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