

私の目の前に大きく立ち威嚇している
その魔物は、黒い身体に熊のような体躯
頭はカエルのような爬虫類顔をしている
にも関わらず、頭には鶏冠のように
毛が生えている・・・

頭はカエルのような爬虫類顔をしている
にも関わらず、頭には鶏冠のように
毛が生えている・・・

その上、頭からなのか
体全体からなのか


なんだか、ヌメ~ッ とした液体が体全体に
まとわりついていて、滴っている・・・

透明「うえ~っ
マジで気持ち悪い~~~
」


しかし・・・前回のシーケアルと言い、
このクラーグスと言い・・・どこかで
見たことがあるような気がするんだよなぁ~

見たことがあるような気がするんだよなぁ~


ちび「透明
来るぞ 
」



透明「
」

グラーグスが大きな爪のついた腕を振りかぶり
叩きつけてくる

それを、ヒョイっと避ける透明先生

ちびにゃも避けたが、あのヌメ~ッとした
液体が身体にかかる



透明「おりょ
こいつ、遅い
」


ちび「透明
大丈夫か
」


透明「うん
これなら、何とかいけそうだよ
」


そう言うと、右手を振りかぶり、グラーグスに向けて
拳を叩き込もうとした、その瞬間

ちび「透明
ストップ
」


透明「
」

ちびにゃの声に、拳を止める

ちび「こいつの体液は、毒みたいだ



直接触ったら、手が毒に侵されるぞ
」

透明「えっ



ちびにゃ
さっき、かかってたけど、

大丈夫なの
」


ちび「オイラは平気

神様の衣があるから、毒は通じないんだ
」

透明「おお~っ
」

確かに、ちびにゃの身体が少しだけ光って見える・・・。
透明「う~ん
・・・さっきゴルさんからもらった

手甲でも、毒までは防げないか・・・
」

ちび「ど、どうする
」


もちろん、相手は待ってくれないよね~



会話中も、次々と攻撃してくるグラーグスを
かわしながら、色々と思案する・・・。
かわしながら、色々と思案する・・・。
透明「(手甲は駄目としても、足ならどうだ
でも、あの液体がついたら、どちらにせよ
駄目か・・・。)

でも、あの液体がついたら、どちらにせよ
駄目か・・・。)
う~~~~~ん
」

ちび「と、透明
」

ちびにゃは、飛べるから、最悪逃げられるけど、
この状態だと、私でも逃げ切れないなぁ



それに、ゴルさんの足だと、まだ追いつかれる
可能性もある
・・・ゴルさんを庇いながらだと、

もっと可能性が下がるか

・・・・こうなったら、覚悟決めるか

私は、突進してくるグラーグスの正面に立ち、
構える

「ドウンッ
」

突然、グラーグスの顔面に炎が巻き起こる

透明「
」

後ろから
ゴルさん、逃げてなかったのか


虚を突かれたグラーグスが、少し距離をとる

透明「・・・やっぱり、効いていない
」

でも、ゴルさんのおかげで、少し頭が冷えた

自己犠牲しても、全員が助かる見込みも
立っていないのに・・・もっと考えないと

厄介なのは、あの液体
・・・ゴルさんの魔法銃は
炎系と考えれば、効果は薄いということか・・・。

炎系と考えれば、効果は薄いということか・・・。
透明「ちびにゃ
取り敢えず、ここから離脱して
」


ちび「な、何言ってるんだよ
」

透明「ちびにゃは、後ろにいるゴルさんと合流して、
早く森から出て
早く森から出て

そうすれば、私も何とか離脱できるから
」

ちび「な、何でそんなに冷静なんだよ~



ほおっておける分けないだろ~
」

透明「ふ~っ
大丈夫


後でちゃんと合流するから
」

ちび「やだー
」

透明「
」

そう叫ぶと、ちびにゃが、グラーグスに突進

当然、巨体に弾かれる

透明「ちびにゃ
」


ちび「くそ~~~~っ
全然効かない~
」


透明「ちびにゃ
大丈夫なの
」



ちび「オイラは、大丈夫だ

神様の衣は、衝撃も受け止めてくれるから
」

透明「・・・・・ピンッ 

ちびにゃ
ちびにゃ
」


ちび「な、なに

」



透明「ちょっと、私の手甲にしがみついてみない
」


ちび「えっ
・・・・こう
」



透明「そうそう
」

思ったとおりだ
ちびにゃが触れた拳付近が淡く
光っている

光っている

透明「ちびにゃ
そのまま、絶対に離さないでね
」


ちび「えっ
う、うん
」



私は、本気モードでグラーグスを撹乱するように
足を使う

キョロキョロしているグラーグスに、今度は見えるように、
正面に立つと、当然グラーグスは突進してくる

私は、腰を深く落として構える

透明「ちびにゃ
絶対に離すなよ
」


ちび「えっ
ちょ、ちょっと、透明



ま、まさか
」

透明「浸透勁・八卦掌
」

ちび「と、とうめ~~~~~~~~いぃぃぃ
いや~~~~~~~っ
」

いや~~~~~~~っ

ちびにゃが振り落とされない程度のスピードで
グラーグスの眉間に手のひらを叩きつけ、
それと同時に、身体全てをバネのように捻り、
理力を一点に集中
理力を一点に集中

グラーグスの脳天へと叩き込む

グラ「ぐわああああぁぁぁぁぁぁっ
」

カエルが潰れたような声が森に木霊する



「ズシ~~~~ン
」

グラーグスの巨体が、地べたに沈む

ちび「ううっ
・・・クラクラクラクラ
」



フラフラしているちびにゃを抱きかかえ、
グラーグスの様子を見る・・・。
グラーグスの様子を見る・・・。
透明「・・・・よし
仕留めた
」


ちび「透明~~~
ひどいよ~~~~
」



・・・・えっ
ええ~~~っ




グラーグス・・・倒しちゃった
」

透明「ちびにゃ
ごめんね~


これしか方法が思いつかなくて
」

ゴル「お~~~~~い
とうめ~~~い~~~
」


遠くから、ゴルさんの声がする

取り敢えず、クエスト完了
報奨金が楽しみだ

報奨金が楽しみだ

続く ・・・。







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