いちの響と全の理・２６

いちの響と全の理・２６


平澤「先生今日はお時間いただき

　　　ありがとうございます」

透明「いやいや平澤くんの方が忙しいのに

　　　来てくれて嬉しいよ」

平澤「今日は、先生にお礼が言いたくて」

透明「」

平澤「昨日、やっと借金が完済できました」

透明「おお～っやったね

　　　仕事も順調そうだし、これからは

　　　お母さんにも楽してもらえるね」

平澤「・・・そ、それが・・・」

透明「えっど、どうしたの」

平澤「いや、実は借金完済の前に、母には

　　　もう仕事せずに楽をしてほしいと話した

　　　のですが・・・嫌だと・・・」

透明「えっ嫌」

平澤「じ、実は、母には先生から教わった話を

　　　したことがあって・・・」

透明「ま、まさか」

平澤「そのまさかでして・・・

　　　今まで我慢していた趣味を再度始めて、

　　　それが何故かトントン拍子に行ってしまい

　　　今では自分で教室をもって仕事として

　　　成り立っている始末で・・・」

透明「ぷっあはははははっそれはいい

　　　やっぱり平澤くんのお母さんだね

　　　お母さんが楽しく仕事ができているなら

　　　何も止める必要はないね」

平澤「あははっ・・・

　　　僕よりも活動的な気がします」

透明「何はともあれ、あの日からちゃんと

　　　意識レベルも上がっているようだし

　　　私もホッとしたよ」

平澤「先生１つだけ聞いても良いですか」

透明「んっ」

平澤「先生はあの日、何で僕を助けてくれたんですか」

透明「えっ」

平澤「これはネガティブな考えではなくて

　　　ただ、あの日の僕を助けても

　　　先生には何の得にもならなかったはず

　　　なのに、どうしてかなぁという

　　　興味なんですけどね」

透明「あははっまあ、平澤くん的に言えば

　　　そうしたかったからかな」

平澤「えっ」

透明「私も、今の君と同じように

　　　したいことをしたまでだよ

　　　私は本来、したくないことは一切しない

　　　怠け者だから、君には救ってあげたいと

　　　思える何かがあったのだと思う

　　　それもきっと君の特性なのかもしれないね」

平澤「したいから・・・か・・・。

　　　ありがとうございます

　　　先生のようにはいきませんが、

　　　僕もまだまだやりたいことを

　　　突き詰めて行こうと思います」



そんな他愛のない話をしながら、

平澤くんの鑑定を続ける透明なのでした


人の可能性は無限大


たった一人の意識が世界を救うことすらあるこの世界では

皆さん一人一人がヒーロー＆ヒロインです

今回の鑑定ファイルで、皆さんの中の疑問が晴れ、

皆さんの意識に少しでも前向きなエネルギーが

届けられていたなら嬉しいな～





　　　　　　　　　　　　完

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