

透明「かなり無理しちゃったね

話してくれてありがとう

弦也「す、すみません



自分の現状を相手に伝えるには勇気がいる。
彼は意を決して私に伝えてくれたことで
軽いパニック障害を起こしてしまったみたいだ

私は、自分の経験から呼吸を戻す方法を
弦也くんに伝え、実行させる・・・。
しばらくして

透明「どう


弦也「は、はい

・・・少し引っかかりがありますが
呼吸は戻ったみたいです

透明「よかった

弦也「あの・・・先生

俺・・・もしかして・・・

透明「隠しても仕方ないから話すけど、
君の症状は精神疾患


弦也「

透明「カウンセラーをしている君なら
薄々気づいていたんじゃない

弦也「・・・はい・・・

信じたくなかった・・・というのが本音だろうな・・・。
透明「弦也くん


弦也「えっ

透明「君も知っている通り、私も鬱病だから
君の今の気持ちも症状もわかる

もちろん君が不安に思っていることもね

弦也「・・・・あははっ


透明「まあね

まず今後の生活を考えてしまう

君は、今の職場に迷惑はかけたくないし、
仕事を続けたいと思っているでしょ

でも自分の症状が悪化する可能性も考えると
どうしてよいか分からないんじゃないかな

弦也「はい

俺、今の仕事好きですし、職場も良い人ばかりで
やめたくない・・・でも・・・

透明「難しく考えなくて良いんじゃない

弦也「えっ


透明「もし、弦也くんが良ければ
私も全力でサポートするよ

たぶん今の弦也くんはまだ軽度というところ
だから、改善することもできると思う

もちろん、仕事を続けながらというなら
その方法も一緒に考えてあげられるし、
一人で抱え込まなくていいよ

こんなんでも、医者には中度から重度と言われた
私ですら今の仕事を続けられているわけだから
信じてみる価値はあると思うよ

弦也「


自分で言うのもなんだが、鬱病や精神疾患は
真面目すぎる人が発症することが多い

弦也くんはそれだけ患者さんに寄り添いすぎて
しまったのかもしれない・・・。
私は、彼に自分の持てる全ての経験と知識を伝えてゆく

続く・・・。







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