Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

空間充填立体(モザイクウミウシ)

2017-05-12 18:27:29 | ウミウシ

南風に鋭い日差し、お昼には強い一時雨…。

真夏っぽい天気だった本日のやんばるです。

足踏みしていた水温も明確に上がり始めました。

まあ、本当の真夏の前に梅雨がありますけど…。

最新の気象情報によると、明日の後半からは雨模様。

そのタイミング、つまり明日中には梅雨入りが発表されそうな雰囲気。

まさに秒読み…、な状態です。

風は強めの南。晴れときどき曇、一時強雨。

■■

『小片を寄せ合わせて絵や模様を描き出し、壁や床を装飾する美術手法』

そう、モザイクのことです。

小片には石や陶磁器のタイル、有色無色のガラスや貝殻や木などが使用されて、宗教画や幾何学模様が描かれたり…。

その歴史は非常に古く、だからその内装・外装がモザイクで装飾された有名な宗教的建築物が多い印象があります。

一方、モザイクには数学的な側面も。

平面充填と呼ばれる数学の問題で、平面内を有限種類の平面図形で隙間なく敷き詰める操作なのだとか。

この平面充填は、テセレーション(tessellation)ともいいます。

■■

さて…

〈ツヅレウミウシ科ヒオドシウミウシ属モザイクウミウシ Halgerda tessellata 17年4月7日 沖縄島安和〉

学名種小名は『モザイク模様の』の意。

〈モザイク模様〉は英語で〈mosaic〉

なのに〈モザイク模様の〉は英語で〈tessellated〉

何故こんなにかけ離れているのでしょう。

『の』が付いてない方が和名に、『の』が付いてる方のラテン語が種小名に、という感じになってます。

モザイクを構成する小片のことを〈テッセラ(tessera)〉というそうなので、この辺りにその由来があるのでしょうか。

数学的には3次元ユークリッド空間の充填もテセレーションというそうで、それによって構成された立体(すなわちこの子のような)は、数学的には〈空間充填立体〉というのだそうですよ。

 

コメント
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