Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

茨の森(トゲトゲウミウシ)

2017-05-22 19:18:37 | ウミウシ

雨交じりですが海はベタ凪…、そんな日が続いてますやんばるです。

日差しもときどきありで、気温も夏日…。

心地よい一日でした。

風は北東~東。曇ときどき弱雨、ときどき晴れ間。

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『きれいなバラには棘がある』という慣用句がありますよね。

棘という字は『とげ』と読みますけど、『いばら』とも読めますね。

『いばら』とはとげのある低木の総称で、それはつまりバラのことでもあります。

そもそも〈バラ〉という言葉の語源も〈いばら〉なのだとか。

冒頭の慣用句は、「外見の美しさに気を取られると危険な目に会う事がある」という意味ですが、〈バラ〉という言葉の意味を知っていれば、自然と危険を回避することになるのでは…とか思えたり…。

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さて…

〈コヤナギウミウシ科コヤナギウミウシ属トゲトゲウミウシ Janolus sp. 17年4月13日 沖縄島安和〉

学名種小名はsp.ですから『まだ名前なし』ですね。

だからそれについて書くことは何もありません。

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というわけで、どんどんズレていったり…

グリム童話に『茨姫』というお話がありますよね。

『茨姫』という題より『眠れる森の美女』という題のほうが有名かもしれませんが。

といっても、この二つが同じ物語だということを、実は知りませんでした。

さらに物語の詳細もよく知りませんでした。

『眠れる森の美女』を〈眠れる森〉にいる〈美女〉だと思ってましたから。

つまり、眠ったり起きたりするような、ファンタジックビースト的な森にいる美女の物語かと…。

実際には魔女の呪いで眠らされ、茨で閉ざされたお城にいる美女の話だったのですね。

すると城を閉ざした茨=森で、〈眠れる森〉の〈森〉は〈茨だけの森〉ということですよね。

童話によるとその茨は鉄条網のようで、侵入を試みた者は皆それに絡み取られ落命したのだそう。

じゃあ森に対するビースト的なイメージは、そんなに間違ってなかったかも…とか思えたりも…。

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〈同種同個体 同日 同ポイント〉

棘とは…

『生物または人工物の表面における、固く細長く頂点の鋭い円錐形の突起のこと』

『生物体または人工物を保護する役割で存在することが多い』

この子の背面突起の棘は、この定義には当てはまらないでしょうね…。

ただ棘の定義には続きがあります。

『棘が必要以上に多いと思われるときは「とげとげ」という擬態語で修飾される』

こちらはこの子に当てはまりますね…。

 

コメント
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