Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

赤い心臓(フシデサソリ)

2017-05-19 18:37:07 | 水中生物

梅雨の中休み…な空模様が続いてますやんばるです。

湿度は低く、乾いた風とタップリの陽光がとても気持ちいい…。

海も心地よい凪の一日でした。

次の梅雨前線は、日曜日辺りに沖縄島に近づきそうです…。

風は東。晴天。

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アポロンの息子パエトーンが、父親の太陽の戦車を強引に借りて運転したときのこと。

一匹のサソリが馬の足を尻尾の毒針で刺しました。

そのとたん馬たちが制御不能になり、天と地を焼き尽くしそうになったために、雷神ゼウスが戦車に雷を落としました。

そしてパエトーンはエリダヌス川に落ちてしまいました。

と、これはさそり座にまつわる神話です。

さそり座の神話は、狩人オリオンとの話のほうが有名ですが、こういう話もあるそうで。

さそり座は、夏の星座ですね。

最も明るい星は、α星のアンタレス。赤く輝く1等星です。

ラテン語では〈コル・スコルピイ(Cor Scorpii)〉といいます。

『さそりの心臓』という意味だとか。

夜空のサソリは赤い心臓を持っているようです。

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さて…

〈スイショウガイ科クモガイ属フシデサソリ亜属フシデサソリ Lambis scorpius scorpius 17年4月11日 沖縄島安和〉

一見、生息する場所というか背景に溶け込むような姿の本種。

でもひっくり返すと…↓

〈同種同個体 同日 同ポイント〉

意外と派手な模様が印象的です。

あと目もかなりユーモラスだったりします。

たまに間違ってクモガイをひっくり返して、ちょっとガッカリしたり…。

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学名種小名は『サソリまたはサソリ座』の意。

形がサソリに似ているからだそう。

まあ、似ていなくもないかなぁ。

この子の心臓は何色でしょうね…。

■■

神話でも現実でも猛毒で知られるサソリですが、人間に対して致命的な毒を持つものは、全世界に約1000種いるサソリの内の25種なのだとか。

因みに日本にも2種類のサソリが生息しています。

ヤエヤマサソリとマダラサソリ。

前者は無毒といってもいいほど毒が弱く、後者はミツバチ程度の毒なのだそうです。

 

コメント
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