朝と午後遅くに雨が降りましたけど、日中は陽光もタップリあり、な本日のやんばるです。
何より、一日を通して南寄りの風。
雨さえも生暖かくて、心地よい日でした。
風は南東のち南西。雨のち薄曇り、のち再び雨。
■■
フランスには、レジオン・ドヌール勲章というものがあります。
ナポレオン・ボナパルトによって制定され、フランスの最高勲章として現在も存在するものです。
フランスへの卓越した功績のあった人物に与えられる勲章ですが、フランス人のみならず外国人にも授与されています。
日本人でも、多くの政財界の方々や芸能関係の方々に授与されています。その中でも、僕が最も納得できた授与者は池田理代子さん。
あの『ベルサイユのばら』の作者です。
小学生の頃、姉から借りて全巻読破。『マリーアントワネット』も『フランス革命』も、あの漫画で知りました。そんな子供は当時たくさんいたはず。勲章に相応しい功績だと思えたわけです。
それはともかく…
ナマコには、キュビエ器官という外敵から身を守るための器官があります。この〈キュビエ〉は人物名です。
それは、ジョルジュ・キュビエというフランスの博物学者。
比較解剖学や古生物学でも大きな功績を残し、1826年にレジオン・ドヌール勲章を得ています。
そのキュビエに、インド洋~中国の動物標本を送った海運業者がいます。
フランス・ボルドーの海運業者で、彼の名はジャン・ジャック・デュスミエ。
この彼が送った動物標本が、パリ自然史博物館のコレクションを大いに充実させたのだそうですから、かなりの数の標本を送ったということなのでしょうか。
この貢献により、1831年に彼もレジオン・ドヌール勲章を受けています。
■■
さて…
〈イソギンポ科クロスジギンポ属クロスジギンポ Aspidontus dussumieri 17年12月4日 沖縄島安和〉
学名種小名は『Dussumier氏の』の意。
上述のジャン・ジャック・デュスミエに因んでいます。
画像のように顔だけちょこんと出しているとなかなかに愛らしいですが、魚の鰭や皮膚の一部を食べる肉食性なのだそうです。