Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

乗り越える、乗り越えられる(クロテナマコ+…)

2018-01-12 18:26:50 | 水中生物

間違いなくこの冬一番の寒さになった本日のやんばるです。

久しぶりに自分の吐く息が白いのを目にしてびっくり…。

本日記録されたやんばるの最高気温が13℃…って寒すぎる。

明日は、ビーチに魚が打ちあげられてる光景が見られるかも…。

風は北西。曇時々晴れ、のち雨。

■■

陸上で最大の生物はアフリカゾウで、その体長は6~7.5m、肩高は3~3.9m。

もし生まれて初めてアフリカゾウを見たという人がいて、ゾウがじっとして動かなければ、その人はアフリカゾウを動物だと思うでしょうか。それとも、奇妙な形の岩だとか思ったりするでしょうか。

たぶん、大きな生物だと思うような気がします。

陸上に限定しなければ、最も大きい動物はシロナガスクジラで、体長は20~34m。

もし生まれて初めてシロナガスクジラを見た人がいて、クジラがじっとして動かなければ、その人はシロナガスクジラを動物だと思うでしょうか。それとも、大きな岩か丘のような地形の一部だと思うでしょうか。

たぶん生物だとわかると思うのですが、こちらは微妙なような気もします。

体格差が非常に大きくて、そして動かなければ、目の前にいる動物に気づかないことはありうるのでしょうか。

人間と比べてそこまで巨大な動物がいないので、僕たちにはそういう体験は出来ませんけど。

■■

でも、水中では…

〈クロナマコ科クロエリナマコ属クロテナマコ Personohunia graeffei & ヤドカリ科未同定種 17年12月4日 沖縄島安和〉

〈同種同個体 同日 同ポイント〉

〈同種同個体 同日 同ポイント〉

〈同種同個体 同日 同ポイント〉

ご覧の通り、ヤドカリがクロテナマコの幼体を何のためらいもなく乗り越え、普通に去っていった、という4コマです。

こういうシーンに出会うと、乗り越えた方と乗り越えられた方は、いったいどのくらい相手のことを認識しているのだろうと、考えずにはいられません。

 

コメント
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