じいの徒然日記

内野聖陽さんにfall in loveしたじいのおバカな毎日を綴った日記

内野さんメモ

10/14~26 芭蕉通夜舟 東京公演
 ≪地方公演≫
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? はれ予報11月号
10/28 Numero TOKYO12月号(扶桑社)
11/1 CINEMA SQUARE vol.150(日之出出版)
   朝日新聞夕刊
   朝日生命生活情報誌「SANSAN」
11/7 映画「アングリースクワッド」完成披露上映会
11/22 映画「アングリースクワッド」公開

【2025年】
2月 WOWOW ドラマW「ゴールドサンセット」放送

マリー・アントワネット 1回目

2006-11-25 23:51:45 | 観劇記
MAを観に行ってきました。初日以来、いろんなところで賛否両論を目にしてたんですけど、結果じい的には「あり」な作品だと思います。クンツェ&リーヴァイ作品、宮廷物ってことでエリザみたいなミュージカルを期待していくと受けつけない感があるかもしれないけれど、音楽劇として観るなら楽しめる作品だと思います。演劇的なミューが好きな方やストプレに慣れている方なら、多分大丈夫かと。。。

ではでは早速

最初に注意!いつもの如く、ネタバレあり、独断と偏見の勝手語りになっていますので、出演者のファンの方(特に主役サマご贔屓の方)は御覚悟の程をm(__)m 気が進まない方は引き返してくださいませ。

内容は、遠藤周作著「王妃マリー・アントワネット」が原作ということは忘れた方がいいかも 設定(…も微妙ですけど)とキャストを使ってるだけで全くの別物。そもそも、マルグリットがあそこまで意思を持って行動するってのはあり得ないような気がするんですよね~~原作愛読者なじいとしては でも、別の一つの作品として観るなら全然OK ギロチンがモチーフになっているのも上手いと思いました。ギロチン……MAで描こうとしている革命の象徴なんですよね。元々は「人道的な」処刑道具として開発されて、民衆を搾取していた王族・貴族を処刑し、やがては反体制派を無差別に殺す道具となり、正義のはずだった革命を率いたロペスピエールたちも処刑されていく……革命=勧善懲悪ではない、正義と悪両方の顔を持っていることを示しているんだなぁ~って ただね~~自分も含めて「革命」に対する感覚ってのは大陸で生まれ育った人たちが持つそれとは違うと思うんですよね 絶対的に理解不可能な部分がある気がする。。。そこのところが作品の好き嫌いが分かれる所以になってるような???そういう意味では「愛の物語」にしたエリザは良いやり方をしたんじゃないかなぁ~なんて思いますけどね ま、そのせいでクンツェ&リーバイ作品のイメージが変に定着したかも???ってところはあるんですけど。

あらあら、いけない 本筋に戻りま~す。

舞台演出も良かったです。基本的なセットは変わらないので華やかなミューを期待される方には物足りないのかもしれないけど、私は現代っぽい雰囲気もあって面白いなぁ~と思いました。前衛的と感じる面はM!に似てたかな 照明の使い方がいい 特に影の使い方がいいんですよ 1幕冒頭、カリオストロが舞台中央で世界を回してるかのごとく両手を広げてクルクル回るシーンでは、カリオストロの人影が浮き上がるような照明で、カリオストロが世界の流れを支配している雰囲気が表現されていたし、ラストの裁判~アントワネット処刑では、それを見物している民衆が人影になっていくことで、決して弱者が立ち上がった正義の革命ではなかったのではないか、「あなたならどうするのか?」という問いかけになったのではないかと思いました。あ、宮廷でのキラキラ電飾もありましたよ~~同行した友人は「目がチカチカするぅ~~」って言ってましたけど、じいはやり過ぎ~くらいのベルばら舞台を観ていたので、むしろ地味??なんて カリオストロの魔術(?)の時の稲妻っぽい光は眩しかったけど←絶対、目に悪い

ただ、まだまだこなれていない部分は多々あるんですよね。キャスト別感想でも書きますけど、演じる側も演じようとする役が定まっていない方々もいるし、2人のMAの対比も曖昧だし 舞台的にも風呂敷を広げるだけ広げて後始末はできてない感じもあるんですよね。同じ革命物、群集劇といえば、レミゼと比較しちゃうんですけど、そう考えるとレミゼは凄いと思いますわ。キャスト・演出・音楽全てが完璧に交通整理できてるんですから ま、レミゼの場合、登場人物の中に「自分」がいる作品なんですけど、MAの場合だと一つのテーマを提案して「自分ならこう思う」ということを引き出そうとする作品だと思うわけで……開幕から1ヶ月弱、今後進化することを切に願いつつ。。。

長くなったので、キャスト感想は次へ
コメント
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