じいの徒然日記

内野聖陽さんにfall in loveしたじいのおバカな毎日を綴った日記

ベガーズ・オペラ大阪初日

2008-02-07 10:03:47 | 観劇記
2008年の観劇始め しかも内野さんの舞台で幕開け~~幸せなスタートを切ることができました 梅芸、去年3月のウィーンエリザ以来だったんですけど、実は一人で行ったのは初めて いつもは友人におんぶに抱っこ状態だったので 案の定 迷って、明らかに今まで使ってたルートとは別の道に出ちゃったものの、何とかたどり着けました ここまで来れば勝手知ったる 劇場の中ですからね~~

前置きはこのくらいにして、、、早速 激しくネタバレしてますので、自分の目で見るまで知りたくないの~~ という方はご注意を


今回は再演&初めての劇場となるベガーズ大阪。最後まで??だったSS席は全てステージ上。左右2ブロックかと思ったら1列12人くらい?の長椅子が左右に4列。席番は1~6番が手前の1列目、7番~2列目……25番~が奥の1列目って感じでした(幕間にチェック 次の遠征に備えて)1桁台なのに2列目、ってのはちょいと と思いましたけど、トータル的に見たらどっちもどっちって感じかな~~それなりに楽しめるし。それに~~普通の客席でも結構オイシイ場所があるし。。。

演出やセリフ、歌や雰囲気も初演とはガラリと変化 上演時間が短縮された分削られた部分多数。全部は網羅できませんが、主なところではこんな感じ

・第1幕のピーチャム夫妻のやり取りがコンパクトになってた
・ポリーの「港に戻る船、嵐を乗り越えて~♪」って歌がなくなってた
・マクヒース登場でポリーが階段を上がる前から照明があてられてた
・第2幕、マクヒースの「好き好き」が省略
・マクヒースの歌の歌詞が所々変わってて、「俺」って言い方が多くなってた
・第2幕の客席降り、舞台下にSS席がないせい?S席前方との絡みあり
・「男には女が必要」が客席にいる状態から始まる
・ロキット&ピーチャムの喧嘩→仲直りのところでキスしてた
・ルーシー&ポリーのセリフが短縮(だと思う
・「吊るされるのは誰だ」の冒頭ソロが短縮

等など。。。

雰囲気も変わってて、初演はすっごく明るい感じのベガーさんたちがどこか諦めの境地?暴力的?な感じになってて近寄りがたい感じもあって。。。なので、幕間~第2幕冒頭の客席との戯れも控えめ、、、っていうか、ほぼなし!と思っていいかもしれないです。初演が叩き込まれてる身としては戸惑いというか、違和感というか、アレレ~ と思うことが多かったです。冒頭のトムのセリフやピーチャムのセリフの言い方も淡々と低い声で続けていくので、元気ないのかな~大丈夫かな~~と心配しちゃって ま、ピーチャム@高嶋兄の場合はテンション な言い方が目立ってくるとルキーニが入ってくるのでやりすぎも困るんですけど……今回のピーチャム、マジに悪の塊コワイ雰囲気でした。ポリーも「夢見がちの少女」という雰囲気は残しつつ、世間を知り尽くしてるような落ち着いた、そしてどこか達観したような感じの喋り方。大仰なセリフ回しじゃなくて自然に喋ってるから、スッと頭&心に入ってくるんですけど、これまたちょっと違和感あり???イメージが違うな~~と思って あと、今回お初の近藤さん演じる老役者、すっごくアクティブ ベガーさんたちが入ってくる前の部隊の準備のところでは自らほうきを持ってきてSS席のお客さんに渡したり、第3幕のどんでん返しのところではすぐに「それはマズイ~~」って小走りで飛び出してきてたし。元気なお爺ちゃんです

歌も感じが変わってて……音響のせいもあり すっごくエコーがかかったように聞こえるんですよ。会場が帝劇並みだから仕方ないとは思うんですけど……あと、テンポもゆっくりめだし音程も低めが基本。1幕はまったり感があって正直なところキツイな~~ と思ってたんですけど(他の魔女サマ方ともそういう話が出ました)、原曲には近い感じ う~~ん、前の方がメリハリが効いてていいかな~~でも、それだと今回の雰囲気には合わないかな~~もう少し見てみないと自分で納得したことが言えないかもしれない。。。

そしてそして……やっぱり一番のお目当てはマクヒース 嬉しかったですね~~やっぱり板の上にいらっしゃる内野さんが一番好き 登場のシーンはオペラで思いっきりパパラッチしてました。実は心の中でウルウル 感激しちゃったりなんかしてた……か 今回のマクヒースはちょいと影あり 刹那みたいな部分を感じたし、ある意味暴力的な感じにも見えました。第2幕の「俺は女が好きだ~」と言ったところも、どーしようもない男!というよりは「所詮、そんなもんなんだよっ」みたいな感じの“嫌な”ヤツ その後の「2階、3階の美女の皆さん~~ 手を振って~~……美女は思い込みが激しいんだ」なんてところは“きみまろ”かいっ な~~んてツッコミ入れたかったし(スミマセン……)あと、第1幕の「遠い場所へどこか」、好きな歌なんですけど、今回聞いてて思ったのが、「もしかして残酷な歌じゃない?」ってことなんですよね~~初演だと大ほら吹き でも惹かれずにはいられない萌え歌 だったんですけど、今回のは「行かないで」というポリーを自分が振り払って逃げるんじゃなくて相手の方から逃がそうとする言葉なり状況なりを引き出すための歌のように感じたんですよね。うわ、酷い歌…… なんて思っちゃって、思わず苦笑。。。

でもね~~やっぱり、、、あそこまでセクシーフェロモンを振りまかれたら……恋せずにはいられないっ いっそう近づいてはいけない危険なトゲが満載なんだけど、そこがまた素敵なんですよね~~ あはは~~恋した女はバカになるってのはホントですね 今回は上手の10列目付近にいたんですけど、マクヒースが上手側の舞台の端っこに立つと視線がこっちにくるから(…と、勝手に思ってる)ドキドキしちゃうし ポリーやルーシーとのやり取りも暴力的に濃厚←意味不明?ですよね……でもこうとしか説明できない 別の意味で ドキドキしちゃいました。

第3幕の死刑判決を受けるところ、自分の弱い部分を見せないように強がってるのかな~~っていうのは初演と共通してたんですけど、それが女性に対して、というよりも自分の人生に対して諦めて笑っちゃうしかない、みたいな感じが伝わってきたんですよね~~そこに人間の哀しさみたいなものが漂ってて……じい的には、受け止めるにはまだまだ戸惑いや違和感の方が(他の場面も含めて!)心を占拠しているので余裕がないんですけど、内野さんが投げかけるものの答えは全て演じる役や作品の中にある そんな風に思うので、これからの観劇で考えていきたいな~~と思っています

カテコはあっさり。ジョン氏が舞台に引っ張り出されてて内野さんとハグ でも特別な挨拶があるわけでもなく、皆さん笑顔で手を振って袖に戻っていました。ちょっと物足りない…… ま、無駄に派手な“イベント”的なカテコもいかがなものかと思うし、ストプレのことを考えたら……いいのか…な

いや~~かなり変わってる。。。単純に熱いエネルギーが貰える舞台!ではなさそうです。もっと激しい?とげとげしい??触れられたくない部分にも情け容赦なく響いてくる感じ???とにかく もう少し見てみないと分からない、というのが正直な感想です。初演以上に好みが分かれそう。。。万人受けする、観客に迎合した作品ではないですね~~まさに役者と観客の闘い 頑張って観なくてはっ

さ~~~~~て、ベガーズの幕が開きました。じいのお次は来週末。マチソワなんですが トークショーあり、お席もイイ、素敵なホテルにお泊りできる、、、舞台がどんな風に進化/深化してるか楽しみです。

実は、、、ただ今じい部屋 ホントはバス到着が早かったので始業時間に間に合ったんですけど、既に「遅れて来る」ことは言ってあったので帰ってきちゃいました これから歯医者に寄ってから出社。夜は青山劇場に行ってきま~~す。
コメント (3)
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