今月は仕事てんこもりの月だった。かなり長期間にわたって集中状態を保っていた。
とか言いつつ。
ベルリンでの発表のついでにベルリンフィル生演奏を聴いたのは一生涯残る最高の体験でした。すべての細胞にまで影響を与えるような体験は、脳も含めた身体内に、残響音のように振動の余韻が残りますね。(→『ベルリンフィルの衝撃』2012-06-12)
もうひとつ今月のうれしかったこと。
毎日チェックしている一条真也さんのブログで、自分のブログがとりあげれていたのには驚きました!(→『願力』(2012-06-27)の中で、『法則の法則』(三五館)の書評として、自分のブログ:一条真也「法則の法則」(2012-04-29)が紹介されたのです。なんか見たことあるサイトだなぁと思ったら自分のだった。笑 ほんとうに有難うございます。尊敬できる方に取り上げていただくなんて、本当に本当に光栄で、本当に幸せです。
■
職場内でいろんな新しいことを初めたので、いろんな抵抗があった。だけど、最終的には和合へと至った。
壁に対しては壁を叩き壊すのではなくて壁を溶かすように。
波に対しては波に抵抗するのではなく波に一体になるように。
そうすると、抵抗はむしろ推進力となる。合気道のようなもの。抵抗を逆に応用すればいい。
それは、悩みや不安などで費やされる内的エネルギーを、別のエネルギーへと転換させていくことと同じ。「方向付け」をするのが、良くも悪くも人間の脳や意識の役割だと思うのです。
■
登山でも。そのときに登るべき山は、自分のその時の状況、体力、余裕・・いろんなもので違う。もちろん人によっても違う。そういう意味では、近所の裏山もヒマラヤも、同じともいえる。それぞれにとっての適切な山というものがある。
いま登るべき山を知るためには、「自分」と「自分」とがよく対話して、「自分」が「自分」をよく知ることが基本だ。
「自分」は「自分」の外に出ることはできず(擬似的な離脱はできるかもしれないけど)、「自分」と一生付き合っていくのは「自分」しかいない。
「自分」との対話というものは、日常使っている表面的な意識だけではなくて、潜在意識とか無意識とかいうような、自分が普段見かけない「意識」も全部ひっくるめての「自分」のことだ。それは本来的に大きく深いものだ。
「それ(It)」と常にダイアログを繰り返していれば、大抵のことはうまくいく。
会うべきときに会うべき人に会い、行くべきところに行くべきところに行き、あるべきとこにあるべきものがすべておさまってゆく。自然の調和のようなものだ。
読書は、「自分」とよく付き合うための大事な時間。多くの他者を鏡として、「自分」の中の我(エゴ)を見出していく。
自分の中に広がる「自分」と、自分が外に見せる「自分」とがうまく調和してフィットしたとき、いろんな物事はうまく流れていく。それは時(とき)、そのもののような感覚。クロノス(時計の時間)と言うよりもカイロス(時)に近い時(とき)。
============================
2012年6月 購入本
■1970年代
○竹内 敏晴「ことばが劈かれるとき」思想の科学社 (1975)
○S.N.ダスグプタ「ヨーガとヒンドゥー神秘主義」 せりか書房 (1979/08)
○アリスター ハーディ「神の生物学」紀伊國屋書店(1979/6)
■1980年代
○橋本 左内「啓発録」講談社学術文庫(1982/7/7)
○長尾 雅人「維摩経」中公文庫(1983/7)
○八木 誠一「パウロ・親鸞・イエス・禅」法蔵館 (1983/07)
○河合 隼雄「日本神話の思想―スサノヲ論 (歴史と日本人 (8))」ミネルヴァ書房 (1983/01)
○梅原 猛「神々の流竄」集英社文庫(1985/12/13)
○村上 春樹「村上朝日堂の逆襲」朝日新聞社 (1986/06)
○子安 美知子「「モモ」を読む―シュタイナーの世界観を地下水として」学陽書房 (1987/11)
○中沢新一,宮崎信也,夢枕獏「ブッダの方舟」河出書房新社 (1989/10)
■1990年代
○ジルベール・デュラン,エーリヒ・ノイマン「人間のイメージ〈2〉 (エラノス叢書)」平凡社 (1991/10)
○子安宣邦「本居宣長」岩波新書(1992/5/20)
○リチャード ジェルダード「エマソン 魂の探求―自然に学び神を感じる思想」日本教文社 (1996/12)
○Kyabje Kalu Rinpoche「Luminous Mind: The Way of the Buddha」Wisdom Pubns (1997/01)
○横尾忠則「見えるものと観えないもの―横尾忠則対話録」ちくま文庫(1997/1)
○西川 隆範「薔薇十字仏教―秘められた西方への流れ」出版社: 国書刊行会 (1998/03)
■2000年代
○新渡戸 稲造「修養」タチバナ教養文庫 (2002/7)
○魚津 郁夫「プラグマティズムの思想」ちくま学芸文庫(2006/1)
○Toshihiko Izutsu 「The Structure of Oriental Philosophy: Collected Papers of the Eranos Conference vol. I」慶應義塾大学出版会 (2008/6/13)
○Toshihiko Izutsu 「The Structure of Oriental Philosophy: Collected Papers of the Eranos Conference vol. II」慶應義塾大学出版会 (2008/6/13)
○木村 紀子 「原始日本語のおもかげ」平凡社新書(2009/08)
■2010年代
○猪瀬 直樹「天皇の影法師」中公文庫 (2012/4/21)
○エルンスト・H・ゴンブリッチ「若い読者のための世界史 - 原始から現代まで(上・下)」中公文庫(2012/4/21)
○アルボムッレ・スマナサーラ「人に愛されるひと 敬遠されるひと」角川文庫(2012/4/25)
○ダライ・ラマ「ダライ・ラマ科学への旅」サンガ新書(2012/4/25)
○伊藤 比呂美「たどたどしく声に出して読む歎異抄」ぷねうま舎 (2012/4/9)
○辛酸なめ子「厄除開運人生」祥伝社(2012/4/7)
○ニコラス・ハンフリー「ソウルダスト――〈意識〉という魅惑の幻想 」紀伊國屋書店(2012/4/27)
とか言いつつ。
ベルリンでの発表のついでにベルリンフィル生演奏を聴いたのは一生涯残る最高の体験でした。すべての細胞にまで影響を与えるような体験は、脳も含めた身体内に、残響音のように振動の余韻が残りますね。(→『ベルリンフィルの衝撃』2012-06-12)
もうひとつ今月のうれしかったこと。
毎日チェックしている一条真也さんのブログで、自分のブログがとりあげれていたのには驚きました!(→『願力』(2012-06-27)の中で、『法則の法則』(三五館)の書評として、自分のブログ:一条真也「法則の法則」(2012-04-29)が紹介されたのです。なんか見たことあるサイトだなぁと思ったら自分のだった。笑 ほんとうに有難うございます。尊敬できる方に取り上げていただくなんて、本当に本当に光栄で、本当に幸せです。
■
職場内でいろんな新しいことを初めたので、いろんな抵抗があった。だけど、最終的には和合へと至った。
壁に対しては壁を叩き壊すのではなくて壁を溶かすように。
波に対しては波に抵抗するのではなく波に一体になるように。
そうすると、抵抗はむしろ推進力となる。合気道のようなもの。抵抗を逆に応用すればいい。
それは、悩みや不安などで費やされる内的エネルギーを、別のエネルギーへと転換させていくことと同じ。「方向付け」をするのが、良くも悪くも人間の脳や意識の役割だと思うのです。
■
登山でも。そのときに登るべき山は、自分のその時の状況、体力、余裕・・いろんなもので違う。もちろん人によっても違う。そういう意味では、近所の裏山もヒマラヤも、同じともいえる。それぞれにとっての適切な山というものがある。
いま登るべき山を知るためには、「自分」と「自分」とがよく対話して、「自分」が「自分」をよく知ることが基本だ。
「自分」は「自分」の外に出ることはできず(擬似的な離脱はできるかもしれないけど)、「自分」と一生付き合っていくのは「自分」しかいない。
「自分」との対話というものは、日常使っている表面的な意識だけではなくて、潜在意識とか無意識とかいうような、自分が普段見かけない「意識」も全部ひっくるめての「自分」のことだ。それは本来的に大きく深いものだ。
「それ(It)」と常にダイアログを繰り返していれば、大抵のことはうまくいく。
会うべきときに会うべき人に会い、行くべきところに行くべきところに行き、あるべきとこにあるべきものがすべておさまってゆく。自然の調和のようなものだ。
読書は、「自分」とよく付き合うための大事な時間。多くの他者を鏡として、「自分」の中の我(エゴ)を見出していく。
自分の中に広がる「自分」と、自分が外に見せる「自分」とがうまく調和してフィットしたとき、いろんな物事はうまく流れていく。それは時(とき)、そのもののような感覚。クロノス(時計の時間)と言うよりもカイロス(時)に近い時(とき)。
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2012年6月 購入本
■1970年代
○竹内 敏晴「ことばが劈かれるとき」思想の科学社 (1975)
○S.N.ダスグプタ「ヨーガとヒンドゥー神秘主義」 せりか書房 (1979/08)
○アリスター ハーディ「神の生物学」紀伊國屋書店(1979/6)
■1980年代
○橋本 左内「啓発録」講談社学術文庫(1982/7/7)
○長尾 雅人「維摩経」中公文庫(1983/7)
○八木 誠一「パウロ・親鸞・イエス・禅」法蔵館 (1983/07)
○河合 隼雄「日本神話の思想―スサノヲ論 (歴史と日本人 (8))」ミネルヴァ書房 (1983/01)
○梅原 猛「神々の流竄」集英社文庫(1985/12/13)
○村上 春樹「村上朝日堂の逆襲」朝日新聞社 (1986/06)
○子安 美知子「「モモ」を読む―シュタイナーの世界観を地下水として」学陽書房 (1987/11)
○中沢新一,宮崎信也,夢枕獏「ブッダの方舟」河出書房新社 (1989/10)
■1990年代
○ジルベール・デュラン,エーリヒ・ノイマン「人間のイメージ〈2〉 (エラノス叢書)」平凡社 (1991/10)
○子安宣邦「本居宣長」岩波新書(1992/5/20)
○リチャード ジェルダード「エマソン 魂の探求―自然に学び神を感じる思想」日本教文社 (1996/12)
○Kyabje Kalu Rinpoche「Luminous Mind: The Way of the Buddha」Wisdom Pubns (1997/01)
○横尾忠則「見えるものと観えないもの―横尾忠則対話録」ちくま文庫(1997/1)
○西川 隆範「薔薇十字仏教―秘められた西方への流れ」出版社: 国書刊行会 (1998/03)
■2000年代
○新渡戸 稲造「修養」タチバナ教養文庫 (2002/7)
○魚津 郁夫「プラグマティズムの思想」ちくま学芸文庫(2006/1)
○Toshihiko Izutsu 「The Structure of Oriental Philosophy: Collected Papers of the Eranos Conference vol. I」慶應義塾大学出版会 (2008/6/13)
○Toshihiko Izutsu 「The Structure of Oriental Philosophy: Collected Papers of the Eranos Conference vol. II」慶應義塾大学出版会 (2008/6/13)
○木村 紀子 「原始日本語のおもかげ」平凡社新書(2009/08)
■2010年代
○猪瀬 直樹「天皇の影法師」中公文庫 (2012/4/21)
○エルンスト・H・ゴンブリッチ「若い読者のための世界史 - 原始から現代まで(上・下)」中公文庫(2012/4/21)
○アルボムッレ・スマナサーラ「人に愛されるひと 敬遠されるひと」角川文庫(2012/4/25)
○ダライ・ラマ「ダライ・ラマ科学への旅」サンガ新書(2012/4/25)
○伊藤 比呂美「たどたどしく声に出して読む歎異抄」ぷねうま舎 (2012/4/9)
○辛酸なめ子「厄除開運人生」祥伝社(2012/4/7)
○ニコラス・ハンフリー「ソウルダスト――〈意識〉という魅惑の幻想 」紀伊國屋書店(2012/4/27)