観測にまつわる問題

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要請は要請なのであって、命令ではない。

2011-05-21 14:01:29 | 政治システム・理論
外交配慮欠く唐突な原発停止(2011.5.21 07:00)

>菅直人首相(64)が中部電力浜岡原子力発電所の全面停止を打ち出した。浜岡原発は東海地震の想定震源域に立地しており、今後巨大地震に見舞われる可能性が高い。停止の判断自体は否定されるものではないが、それを打ち出すにあたってどれほどの配慮をしたかは疑問が残る。

この記事を読む限り、菅首相が停止の判断を下したかのように読めるが、そうではない。首相が出したのはあくまで要請だ。責任・判断の主体が中部電力にあるのは明白であり、またそうでなくてはならないと思う。何故なら、地震に対し安全か否かもっとも良く知るのは中電自身のはずだからである(でなきゃ無能すぎる)。政府がチェック機能を働かせたというなら(それはそれで重要だ)、当然原子力安全保安院の指導など正規のルートが機能していなくてはならない。

ところで、菅首相の要請はアメリカの強い要請によるという説がある。青山繁晴氏が言ったらしい(孫引きだが5月8日テレビ朝日「サンデースクランブル」)が、官邸にはアメリカ人が常駐しているという情報(5月9日週刊ポスト/リンクは阿修羅版による)もあるので、さもありなんという気がしないでもない。どうやら横須賀の基地に近いから過敏になったということらしい。

しかし、この説が真実だとすると、アメリカの要請による要請を自分の要請であるかのように言ってしまう日本とは何なんだろうということになる。首相は大英断と称えてもらって得した気分なのかもしれないが、そうではないだろう。MSN産経なんて、訴えられそうになったから説を流したが、アメリカに言われたから説を知っていたのか知らなかったのか。どっちにしろ相当酷い。真相はヤブの中なのだろうが、あるいは自分の左翼だから説も間違っていたのかもしれないとは思う。

あくまで要請は要請なんだけどね。

やはり骨のある保守政治が必要なのだと改めて思う。