観測にまつわる問題

政治ブログです。「保険」「相続」「国民年金」「AIロボット」「運輸エンタメ長時間労働」「GX」を考察予定。

小池・小泉「脱原発」のウソ(はじめに)

2017-12-03 13:44:50 | レビュー/感想
小池・小泉「脱原発」のウソ(飛鳥新社)を読みました。非常に面白かったです。筆者の中では賛成派にも反対派にも読んで欲しい必読書ですね。

本日はこの本をレビューするつもりだったのですが、他の記事やコメントに時間がかかって結局分割することにしました(後1時間と少しで仕事です)(細かい気もしますが、はじめに+全八章+執筆者紹介で十分割を考えています)。何時もこんな感じですが、興味が出たことはひとつひとつ片付けないと気が済まない性分ですし、日課は本を読んで考えることより優先していますので、ご了承ください。ネタに関してはほぼ決まっていますので、できる限り近い内に最後まで進めることはできるんじゃないだろうかと思っています(といいつつ9割8分予定は延期されるのですが・・・。何か公共事業みたい(?)ですね)。

まず「はじめに」で小池氏や小泉氏がもっとも重視している高レベル放射性廃棄物の最終処分場問題に関して言えば、フィンランドのように地形や地質に恵まれない日本でも、10万年以上安全に廃棄することは技術的に十分可能であり、その面の技術開発は日本もすでに高いレベルに達しているとの指摘があります(12p)。この本を読めば分かりますが、脱原発派の重要な疑問に真摯に答え、何故原発が必要なのか具体的事例と共に説得的に説明する内容になっていることが本書の特徴です。

40数年前の石油ショック(オイルショック(ウィキペディア)>1973年(第1次)と1979年(第2次)に始まった(ピークは1980年)、原油の供給逼迫および原油価格高騰と、それによる世界の経済混乱である・・・1976年生まれの筆者にはこの時の記憶は直接ありませんが、石油危機があったという雰囲気の中育ったような気がします)の時も、日本は原子力発電を最大限拡大することによって国家的危機を乗り越え、経済大国の地位の獲得に成功しました(15p)との指摘があります。日本で原発建設が始まった少し後に第一次石油危機が来て、第二次石油危機がピーク(1980年)を迎える中も原発建設は続き、石油危機が去った後もその記憶が生々しい間にドンドン建設が進んだという流れのようです(全国の原子力発電所 運転開始年・経過年数順 敦賀・美浜・高浜・島根・玄海 JC-NET)(これ以上必要ないからかもしれませんが、1995年以降は運転開始の原発が減っています)。まぁ石油危機前に原発建設は始まっていますし、石油危機後も原子力発電所の建設はドンドン進められた訳ですが、今では(20年前くらいから)建設のペースは遅くなっていますし、石油危機を背景に原子力発電所の建設は進み、今では石油危機の混乱が思い起こされることも少なくなっていることは間違いないんだろうと思います。ですが、石油・天然ガスよりウランの可採年数が随分長いことは間違いないでしょうし(世界のエネルギー事情 関西電力)、そう考えると天然ガスに頼った発電は危ういことに気付くはずです。現在石油発電は例外的にしか行われていませんし、石炭発電は資源が豊富ですが、環境問題で批判が多く、現在持ち上げているのは批判も多いトランプ政権ぐらいなものです。まぁ可採年数がどの程度正確なのか良く分からないところもありますが、簡単にとれるところはドンドンとっていますから、採掘コストが上がっていくトレンドが確実である中(シェールガス革命も採掘コストが高い問題があることが今では判明しています)、有限でそれなりに大きい部分を占める資源の供給源をひとつ断つ(脱原発とはそういうことです)ということの愚かさは、意識しても意識し過ぎることはないと思います。これは簡単な算数の問題です。石油危機は今となっては別段資源の危機ではないように見える時に起こりました。本当にその時資源が危ないと思われていたのか、他に要因があったのか筆者は良く分かりませんが、何時また同様の危機があるかもしれません。特に今の子供達その子供達のことを考えると資源の供給源の多様化は重要と思います。石油ショックほどの危機はそうそうないかもしれませんが、原油高は今でもしばしばあり、筆者もこのブログで何時だったか原油高の頃にそれに関する記事を書いた覚えがあります。つらいことを忘れることは精神衛生上はいいと思いますが、危機を逐一忘れるようでは、危機管理はできないところがあります。天災が多い国の一種の精神的技術はあるかもしれませんが、喉元過ぎれば熱さを忘れることの問題はあるでしょう(資源の権益重視は結構筆者の論調の特徴(日本では特に保守系でよくある)でもあって、それは原発重視と同根です。別に先の大戦に至る経緯も意識していない訳ではありませんし、そこのところに特に保守系が拘るのも全て同様だと思います)。

信長・秀吉・家康の共通点

2017-12-03 13:30:12 | 日記
ふと思ったのですが、鳴かぬなら~で信長・秀吉・家康と特徴を表した句がありますよね(江戸時代後期の肥前国平戸藩主である松浦静山の随筆「甲子夜話」が出典だそうです)。この三者の共通点を見つけました。

鳴かぬなら 殺してしまえ ほととぎす ――織田信長
鳴かぬなら 鳴かせてみせよう ほととぎす ――豊臣秀吉
鳴かぬなら 鳴くまで待とう ほととぎす ――徳川家康

それは鳴かないほととぎすをそのまま認めないってことですね。そう考えるといろいろ示唆的に思えてきます。

中国よ!文化大革命を忘れるな

2017-12-03 09:52:31 | 日記
「慰安婦性奴隷」登録阻止へ激闘! ユネスコ、第2R突入でこれからが勝負(産経ニュース 2017.12.1 06:15)

>中国側は、韓国、日本など8カ国・地域の市民団体で「慰安婦の声」を共同申請した。「慰安婦は日本軍の性奴隷」と定義し、「ホロコーストやカンボジアの大虐殺に匹敵する戦争悲劇」と記した。

文化大革命(ウィキペディア)の悲劇の証拠は掃いて棄てるほど見つかると思うんですがねぇ・・・。中国共産党がユネスコ(ユネスコとは:文部科学省)でデカい顔するとは笑わせます。反省部屋で反省して一生出てくるなっつうことですね。

てか、中国のやったことそのまま世界の記憶に申請するべきか・・・。文化大革命が比類なき大虐殺・文化破壊行為であることは間違いないでしょう。世界は記憶しておくべきですね。

※筆者のfacebookコメントの再録。加筆修正。

陛下の沖縄に対する思い

2017-12-03 09:15:13 | 日記
<社説>天皇陛下退位日決定 皇室制度考える機会に(琉球新報 2017年12月3日 06:01)

>天皇陛下は皇太子時代の1975年に初めて沖縄を訪れて以来、これまで10回来県している。琉歌を自ら詠むほど、沖縄への思いは深い。

失礼ながら琉歌(ウィキペディア)って何ぞと思って検索したのですが、奄美の島唄(ウィキペディア)の親戚というか本家みたいなもののようですね。奄美はかつて琉球王国の一部でしたが(琉球王国に征服されるまでは鎌倉時代以降「ヤマト政権」の一部。奄美群島の歴史(ウィキペディア)参照)、THE BOOMの「島唄」のヒットで島唄の方が知名度があります。

沖縄の方々には奄美に対して複雑な思いもあるかもしれませんね。沖縄の奄美差別(ウィキペディア)(>これらの政策は沖縄本島住民が、奄美群島出身者によって職を奪われるとの危機感のもと、琉球列島米国民政府に陳情したことによる。また当時の沖縄タイムスなど在琉マスコミもこれを容認し、さらに奄美群島出身者を敵視する報道を行った。これらは日本本土の国会でも問題となったが、沖縄県がアメリカ統治下のため、それ以上の干渉が出来なかった。沖縄返還により、以上の奄美群島出身者に対する制度的差別は撤廃された)もあったようです。何時か過去のわだかまりが解消されるといいなと思います。違いもあると思いますが、やはりお隣さんですから、両者は良く似ているところがあると思います。

奄美に関しては今年の11月に日本復帰50周年記念式典以来2度目の訪問をされたようです。陛下は分け隔てない方だと思いますが、琉球新報の指摘通り沖縄への思いが深いことは間違いないと思います。そしてそれも琉球新報指摘の沖縄県民に基地の負担を感じている人が多いこと、本島で大規模な地上戦があったことと関係しているんだろうと思います。だからと言って琉球新報の如き主張を丸呑みする訳にもいかないんですが、筆者も感じるものはありますね。ただ、沖縄戦でよく指摘される集団自決ですが、必ずしも沖縄特有の現象では無かったようです(沖縄戦における集団自決(ウィキペディア)>太平洋戦争(大東亜戦争)では、日本側の軍人をはじめ、戦闘に巻き込まれた民間人などの間で、沖縄戦をはじめとしてサイパンの戦い、樺太の戦い、満州の戦いで多くの集団自決が発生している)。

>今回の退位と即位の時期決定を受け、多くの国民の目が象徴天皇制について向けられた。ぜひこの機会を捉え、皇室制度の在り方について広く議論を深めたい。

皇位継承問題に関しては、皇室の問題ですから、陛下の意志が大切なんだろうと思いますが、日本国憲法を尊重してかあまりそういう発言はされませんね。これは譲位の件でもそうでした。男系に拘る方は皇位継承の歴史で一度も女系継承が無かったという事実を重視します。女系容認の方は男系で旧皇族(伏見宮家)が南北朝時代の崇光天皇まで遡ってしまうことに対する抵抗感が大きいのだと思います。筆者の意見は一々纏めませんが、何時かこの対立も解消されるといいなと思いますね。

筆者のツイッターからの再録記事。加筆修正済み。