三電計装株式会社の社長日記

無線通信分野での事業を通して四国を元気にしたいと思っております。

デジタル無線の話です。

2009-01-27 14:26:40 | Weblog
今日は無線の話です。

無線はアナログからデジタル化に移行しています。
皆さんご存知の無線では、携帯無線機がかなり前にデジタル化しましたし、2011年には地上波のテレビも「地デジ」と言われているようにデジタル化となります。
タクシー無線は、平成28年までにデジタル化に移行することが決まっています。
その他の無線も順次デジタルに移行する予定です。

なぜデジタル化?というのは、電波という限られた資源を有効活用するために全ての用途で活用している無線をデジタル化して周波数の割り当てを再度見直しをかけて新たな周波数帯域を設け新しい事業分野へ再配分する予定になっております。

今日は無線メーカーからデジタル簡易無線の詳しい資料が届きました。
簡易無線とは?
その名のとおり、簡単に、誰でも使える業務用無線です。誰でも、と言いましたが、そこにある簡易無線を、そのまま手に取って使うわけにはいきません。簡易(新簡易)無線を使用するには、「許可」が必要になります。無線局開設の免許申請が必要となりますが、使用者個人の資格や免許は必要ありません。つまり、会社(団体)として簡易無線を使います、という届を総務省管轄の各地の総合通信局に提出いたします。総合通信局では、提出された届に認可印を押して「免許状」というカタチで申請者に戻します。必要な手続きは、これだけです。「免許状」を得た会社(団体)に所属する人であれば、誰でも簡易(新簡易)無線を使うことができます。
ということで、工事現場とかイベント等で使われている無線機です。
デジタル化の特徴として、
①他チャンネル化による混信回避
②デジタルならではの音声明瞭度アップ
③秘話性の向上
④データー通信への高い親和性
が上げられます。
携帯電話が普及して無線の需要は落ち込みましたが、この簡易無線(通称:インカム)は根強い需要があります。
ご用命は是非当社までお願いいたします。
http://www.sandenkeiso.co.jp

さて、当社は創業42期です。
創業当初は、タクシー無線とか水防無線(現在の防災行政無線)の工事や保守メンテナンスをメインに行っていました。
タクシー無線で面白いのは、昭和30年代のトヨタのクラウンは100万円くらいしていました。それに付けるタクシー無線機は何と!90万円もしていたのです。
当時の無線機はバカデカく、無線機本体は車のトランク内に設置して、操作部(スピーカーやマイクなど)は社内に取り付けていました。
なぜバカでかいのかと申しますと、当時はトランジスタやICがなく真空管で無線機を作り上げていたので大きく高価でした。
それと、なぜここまで高価な無線機をタクシー会社が買っていたのかと申しますと、タクシー会社はかなり儲かっていましたし、無線機を付けると業務効率が飛躍的に上がったからです。
携帯電話がいくら普及してもタクシーには無線が欠かせません。
よってタクシー無線は、日本の陸上移動通信の歴史そのものです。
しかし、90万円もした無線機ですが新製品が出るたびに価格が下がっていきましたが、今ではさらに業務効率を上げるためGPSを内蔵し、事務所でタクシーの位置を把握してスムーズな配車が出来るようになっています。

今日は無線の話でした。
現在の当社は、国土交通省マイクロ無線・県市町村防災行政無線・列車無線など無線という無線はほぼ全て取り扱っております。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする