別府インターを出て右折し、2~3分走り、明礬温泉の方に左折します。
3~4分位走ると左側に小さな 照湯温泉の看板があります。
看板に導かれるままに、進んで行くと、立派な温泉施設があります。
最近流行のコイン風呂か、家族風呂の様な感じでしたので、恐る恐る
店内にいた、おばさんに 入浴料は幾らですか? ときいたところ
何と! ¥200との事。
これは めっけものと 早速お風呂セットを持って入る事にしました。
ここは、地区の皆さん方の運営で、誰でも入れる温泉ですと説明
していただき、話しを聞くうちに、現在私が住んでいる 玖珠町と大変
縁の深い温泉と言う事が解りました。
久留島藩主が往来の折、必ず入浴していたそうで、当時の湯船が今も残り
殿の湯として、利用されています。
珍しい物なので、一日交代で姫の湯、と殿の湯が入れ替わります。
残念ながらこの日は、男性用の日だったので、話と写真だけを
見て、当時の様子を思い浮かべながら、まったりとした時間を過ごさせて
いただきました。
湯の花が沈んでいるのが分かるでしょうか?
小国のしらはなシンホニー程ではありませんが、かすかに硫黄の香りか
して、柔らかいお湯でした。
弘化二年(1845)年に描かれた鶴見七湯西記(西にシンニュウが付きます)
の中に右横階段の上角に惣門があり、そこは、玖珠町から照湯温泉への
関所の様な物でした。その入り口にえんま様の像が置かれている様子が
描かれています。そのため、坂をえんま坂といい、当時のまま保存されていま
す。 と言う説明が書かれています。
全く、偶然訪れた温泉でしたが、何かしら縁を感じながら
感慨深く帰路につきました。有難う御座いました。