2ヶ月間ほど ICF-2001D を使ってみました。
( 専門の方による整備済ですが、個体の問題があるかもしれないことを前提にお読み下さい。 )
※ 使っていく度に、気付いたことがあれば 文章を更新または訂正 ( 緑字の部分 ) します。
長所
1 使いやすい。
2 感度が良い。IC-R75 との比較でも遜色無し。
3 USB / LSB が選択できる。ポーダブルとしては凄い。
4 SYNC の効きは LSB/USB への切り替えで混信への切れが素晴らしいことが多い。
5 内蔵 Speaker は高効率 !
欠点
1 AGC が巧く効かないことが多い。
2 稀に SYNC - ON でむしろ状況が悪化する場合がある。
3 SYNC の LOCK 守備範囲が狭くキャリアから 0.8 kHz 以上離れると、
LOCK があっさり外れる。
4 混変調を起こしやすい。( High Gain Active Antenna 使用時 )
5 感度が良い分、飽和しやすく、飽和したら音が歪む。
( High Gain Active Antenna 使用時 )
※ 上の2つは ATT - ON, または RF-Gain を下げるか、
または Passive Antenna への切り替えで対処できる。
6 ATT と RF-Gain, 音質調整スイッチが横に付いているので操作し難い。
7 ATT ON, または RF-Gain を下げると、信号が下がると同時に、
相対的に Noise が増える。
なぜ?
IF / AF 回路でノイズが増長される?
8 AF Gain が小さい ( 消費電力削減のため? ) 。
外付 Speaker でヴォリュームを上げると音が割れる。
また低域が不足気味。
( KIWA 改修キットで改修後は良さそう。 )
9 周波数があまり安定していない。( 標準電波で計測 ) 但し許容範囲内、SYNC でカバーできる。
10 Narrow Filter という割には帯域が広い。または Skirt 特性の影響?
このラジオ発売当時 69,800 円という価格からポーダブルというより ( 廉価版 ) 通信型受信機の値段です。
世代、貨幣価値が違うとはいえ、現 R30A とほぼ同じ値段、それなりの性能、当然だと思います。
ただ当時として凄い技術なのは間違いないでしょう。
使いやすさは ICF-2001D はかなり良いです。
多機種に比べて上等な SYNC は使う価値は大いにあります。
モビでも性能を発揮するので、もう一台予備機が欲しい気がします。
eBay で海外モデル ICF-2010 だと後期に生産された個体が手に入るかもしれません。
P.S.
KIWA 電子の "Blue Dot" Wide Filter ですが、結構いい感じです。説明には、
" Dramatically reduces 5 kHz hetrodyne interference."
と書いてあり、帯域巾は 6.5kHz ですが 5kHz 離れた放送局もしっかりと押さえ込んでいます。SYNC も使って逃げています。
6.5kHz でも Skirt 特性がいいのでしょう。
Wide Filter の恩恵として音質が良いです。
さてオリジナルの Wide Filter はどうだったか?忘れつつあります。