↑ 動画は JEAGAM で受信した FM Classic を自作 Mic Amp 経由 RS-350 で聴いています。
いい雰囲気です。いつもの自画自賛の世界です。
使い込むほどに RS-350 は私の宝物になります。
ほぼレストアを終了した早川電機の RS-350 です。
以前のブログにも書きましたが、もう少し手を加えたい部分があります。
1 正面のプラスチック・パネルの化粧、後面木製の仕切り板補修。
2 P/U 切り替えスイッチ付き VR をオリジナルに戻す。
特に気になっているのが上記2です。
ラジオから P/U へ切り替える時は VR を左一杯に絞り、更にカチッと回すと P/U になる設計です。
P/U 切り替えが付いていなければ、ここが電源オフになる所です。
RS-350 の場合、電源スイッチは音質切り替えのスイッチに付いています。
さて本体をオークションで落札した時、付いていたスイッチ付き VR の部品はオリジナルではない「 単極双投 」タイプであることが判明。
↓ 左が「 単極双投 」 ↓ 右が「 3点接続 」( RS-350 用 )
上の画像右の「 3点接続 」と言われるスイッチ付き VR が RS-350 正規部品です。
このタイプのスイッチ付き VR は激レア部品です。
多くの真空管ラジオの P/U 切り替えは「 単極双投 」が付いているようです。
「 3点接続 」スイッチが欲しい理由はオリジナルということもありますが OSC の発振を切ることができるからです。
右上の画像「 3点接続 」のスイッチ位置だと OSC 回路をアースへ接続・形成し OSC を発振させ、同時に P/U をアースに落として信号はラジオだけになります。
スイッチを反対 ( 点線側 ) へ倒すと P/U からの信号をアースから切り離して入力回路へ入れ、同時にOSC のアース接続を切ることで OSC 発振を止め完全に P/U に切り替えることができます。
左上の「 単極双投 」の部品は単にラジオと P/U の入力切替だけのスイッチです。
「 単極双投 」の場合 OSC 発振を止めることができないので P/U にしてもラジオの音が混じるという欠点があるようです。
上の画像にあるように「 単極双投 」は探せば新品があるので、現在はしかたなく入手可能な「 単極双投 」を使っています。
P/U 側へ切り替えるときは、ラジオの音を消すために、本体後ろに、もう一つスイッチを追加して OSC 発振を止めています。
「 3点接続 」タイプのスイッチ付 VR を探していますが探しきれません。
しかも外見が同じ?なのでテスター持って探さなければ識別できないかも?
スイッチ1つについてもオリジナルに近づけるのは至難です。
性能が向上したこともあります。
ST 管は古いので同じ型の真空管を2個から3個集めました。
同じ型番でも雑音の出る個体がありますが使い続けると雑音、異音が治まってくる場合があります。
自己流のスライダックを使ったエージング で性能を回復しているのかもしれません。
57年前のラジオ、あと一揃えの ST 管があれば、これから50年は聴けるでしょうけど、
その頃は AM アナログ放送なくなっていることでしょう。