樋口恵子先生のご著書「老いの福袋」は大変素晴らしく、ぜひ皆様方にお勧めした
いとご紹介した。実は私は大分以前から樋口恵子先生のファンで、著書にも書かれて
いたが、先生が都知事に立候補なさったときはとても嬉しかった。
でも、残念ながら落選なさって、本当にがっかりした思い出もある。
大分以前だが、青山のNHK文化センターの先生の講座にもしばらく通ったことも
あった。ご活躍してご高名な先生は、私がイメージしていた女史タイプではなく
とてもオシャレで親しみやすいチャーミングな方だった。
その後先生が主催する「高齢社会を良くする女性の会」に入会、日比谷図書館で
開催された全国大会にも出席したこともあった。先生が88歳で感じられた身体的な
表現はユーモラスで楽しく、同世代としてとても良く理解でき微笑ましかった。
また、色々なデータを元に論理的で詳しく、未来志向で書かれた文章は、実利的に
役に立つと感じた。そのため、独身者が多い30歳代40歳代の方にも、大変参考
になると思う。ことに6章“力を合わせて「5つ星の高齢社会」を”は具体的で大変
役に立つはず。また、嬉しかったのは、先生の「死ぬまで仕事をしたい思考」は
比べては大変恐れ多いが、私と同じ価値観だったことだ。
同世代の人はほとんどコンサバティブで、時折「私が変わっているのかしら?」
と感じることが多かった。でも、これほど熱い志を持つ、人生の先輩が存在して下
さると思うだけで、平凡な私もまだ希望が持てて、幸せな気持ちになれた。
そう長くない命だからこそ燃焼して生きたいと思うが、残念ながら私は知名度や
能力がないために、自分の力を発揮するチャンスがない。
それもまた、人生かもしれないが、世間一般常識では、あまりにも高齢だから仕方
がないのだろう。でも、皆様方も書店で立ち読みだけでも、ぜひお勧めしたいと
思っている。
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