ワニなつノート

詩集「こどもという手続き」(4)


   詩集「こどもという手続き」(4)


     《ふつう学級という手続き》



ふつう学級という手続きは
こどもの身体をそこに置き
人生の居場所をみつける体験としてはじまる


こどもは自分の身体の中にいて
安心して呼吸し
自分の身体を感じ
感じるままに動き
自分の声をみつける


その子の内部感覚をつかむことができるのは
その子だけ

自分の人生に積極的に関わっている感覚は
教えるものでなく
こども自身の手でつかむもの



「自分が感じるように感じてはいけない」と
命じないとき
こどもの声がきこえる

ふつう学級という手続きは
互いの声を聞き合うこと


自分の声を聞いてくれた人の記憶は
互いの贈り物

自分に何が起きたのかを納得しながら
生きることを支える
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