アンダンテ ~私の歩幅で~

季節のこと、音楽のこと、誕生日シリーズなど

ピンポン

2008年05月07日 | 誕生果
爽やかな空、爽やかな雲、爽やかな空気。

季節は、春に留まらず、初夏の陽気に。

草木も、今日1日で、すごく成長したみたい。

太陽の光の中に、生命のエネルギーを感じます。


■5月7日の誕生果

   ピンポン (pingpong)
     幸



 ・英名 : pingpong
 ・中国名 : 蘋果(ピヌポア)、頻姿(ピンポー)
 ・和名 : ピンポン、デンジソウ
 ・分類 : アオギリ科、 ステルクリア属
 ・原産地 : 中国南部


ピンポン。
卓球のピンポンとは全く関係のない植物。

若い頃は緑色で、熟すにつれ、
だんだんと赤くなるのですね。

熟すと、アケビのように(さく)がパックリと口を開いて、
中から、黒光りした大きな種子が顔をのぞかせます。

は、長さ5センチくらい。
種子は、2センチ四方くらいの大きさで、
ネバネバしているのだそうです。

ひとつのに、2~3個の種子が入っているようです。

この種子を焼くと、焼き栗に似ているのだとか。
また、蒸すと、ギンナンに似ているのだとか。

鮮やかな朱色の中に、光沢のある黒。
そのコントラストが美しいため、
観賞用果樹としての需要も、かなりあるのだそうです。

この場合は、ピンポンの木 と呼ばれることの方が
多いかもしれません。

かなり背の高い植物なのですね。

アオギリ科の「アオギリ」は、「青桐」と書きます。
「桐」という文字から、全体のイメージが、
少しはわかるような気がします。

街路樹などにもなっている植物なので、
案外、身近にあるかもしれません。


誕生果とくだもの言葉 出典:
  日本果物商業協同組合連合会 「くだもの屋さん」
  (参考文献: 図説 世界のくだもの366日事典)

    
■5月7日の誕生色 : 群青色
■5月7日の誕生花 : バラ、他

楽譜どおり?

2008年05月07日 | ピアノ全般
以前、こちらの ブログ記事 でもご紹介しました、
『ボクたちクラシックつながり』(青柳いづみこ 著)

この本の48ページに・・・
モーツァルトは「二度と同じようには弾かない」
という小見出しがつけられた節があります。

バロックから古典派、そしてロマン派までは、
作曲家自身が演奏家でもあった時代。

演奏家は即興でいろいろな飾りを加えることが求められていて、
それが腕の見せどころだったわけです。


そして、時代の流れとともに、作曲家は作曲のみ、
演奏家は演奏のみ。。。という形が多くなってきたのですね。

作曲家というのは、自分が演奏するときと、自分の曲を
他人が演奏するときでは人格が変わるものらしいんです。


ところが、リストだけは、
楽譜どおりでなくても認めていたそうです。

数百人とも数千人ともいわれるリストの弟子たち。
それぞれが、それぞれの感性に基づいて演奏をすると・・・。

この頃から、楽譜どおりに演奏しようという流れが
大きくなってきたようです。

ここで、ロマン派へ戻り、私からのオハナシ。

ブラームスは、人前でピアノ演奏することを、
あまり好まなかったと伝えられています。

お願いしても、真面目にピアノを弾くことは少なく、
さっさと切り上げてしまったり、とか…。

ささやかながら、浅いながらも、私が、
ブラームスのピアノ作品を弾いていて・・・。

ブラームス作品には、演奏者の入り込む余地があるように、
感じられるのです。

そこで私が思うのは・・・
ブラームスは、わざと真面目に演奏しなかった、のではないか、
ということ。

もしもブラームスが、キチンとした演奏を
度々披露していたら?

作曲家本人の演奏ですもの。
音だけを真似して弾こうとする人も、たくさん出てきそうです。

ブラームス作品を演奏する楽しさと醍醐味のひとつは、
ブラームスが考えたであろう「正解」に一歩でも近づくこと。

そしてまた、ブラームスの与えてくれた「余地」を、
演奏者自身が埋めて、トータルで音楽を作りあげていくこと。

そのように、私は感じています。

でもでも、もしかしたら、単純に・・・
ブラームスは人前が苦手だっただけかもしれませんネ。

真実は、ブラームスのみぞ知る。