アンダンテ ~私の歩幅で~

季節のこと、音楽のこと、誕生日シリーズなど

ビリンビン

2008年05月13日 | 誕生果
お洗濯するとき。
白っぽいものと、色柄ものに、分けますか?

分けた方がよさそうだけど、このくらいなら、と、
一緒に洗濯してしまうことも、あったりします。

でも、何のために、分けるの?

はい。
白いものに、色が移らないようにするためですね。

そして・・・
色柄ものが、必要以上に白っぽくならないように
するためでもあります。

白い繊維がつくと、せっかくの色柄が、
余計、色あせてしまう。

白いもののことばかり考えがちですが、
色柄ものも、見かけ以上にデリケートなんです。


■5月13日の誕生果

   ビリンビン
     幸運、両思い



 ・英名 : cucumber tree
 ・和名 : ビリンビン、ナガバノゴレンシ
 ・分類 : カタバミ科、 ゴレンシ属、 常緑小木
 ・原産地 : マレー半島


ビリンビン。
スターフルーツ(ゴレンシ)の近縁種。

スターフルーツをカットすると、切り口は星形ですが、
ビリンビンをカットすると、ほぼ円形で、キュウリみたい。
外見も、ウリみたいな…。

キュウリに似ているので、
英語では cucumber tree とも呼ばれているのですね。

果実には、カリウムやビタミンAが豊富。
香気はありますが、甘味はなく、酸味が強いとか。

生食では、いただけないようです。

ジュースやピクルスにしたり、
肉や魚と一緒に煮たり、カレーの薬味にしたり、等々。

果実も葉も、薬用効果が高く、
その効用も、かゆみ止めからリューマチまで、
多岐にわたるのだとか。

また、シミ抜きや、金属磨きにも、利用されるようです。
酸があるので、こすると、キレイになる?

ビリンビンは、さわやかな働きものなのですね。


誕生果とくだもの言葉 出典:
  日本果物商業協同組合連合会 「くだもの屋さん」
  (参考文献: 図説 世界のくだもの366日事典)

    
■5月13日の誕生色 : 枯草色
■5月13日の誕生花 : サンザシ、他

ミモザ

2008年05月13日 | 色いろいろ
光があるところだけに存在する、色。

色は、一般に、
  ・色相: 単色光の波長に相当するもの
  ・彩度: 鮮やかさ (白みを帯びていない度合)
  ・明度: 明るさ (光の強弱)
の3要素によって、規定されます。

そして、私たちが認識する多くの色には、
それぞれ素敵な名前(固有色名)がつけられています。

固有色名を持つ、たくさんの色。
その中から、誕生色以外の色についても、
いくつか取り上げています。


きょうは、この色・・・ 

ミモザ (mimosa) です。

ミモザ。
春の訪れを告げてくれる。

冬枯れ色の中に、違和感なく咲き始める、
きれいな色の花たち。

ひとつひとつの花は、とても小さいけれど、
たくさんまとまって咲くので、存在感があります。

ミモザは、マメ科の植物で、
アカシア属と、オジギソウ(ミモザ)属とがあるようです。

アカシアは、「鋭い」とか「刺のある」という意味の、
ギリシャ語 akazo が語源とか。
葉が羽状複葉で、先端が尖っていることから、でしょう。

また、ミモザは、「まねの」とか「道化役者の」という意味の、
ギリシャ語 mimos が語源とか。

フランス語でも、同じ意味です。
触れると、葉を折りたたんでしまう様子が、
ピエロのパントマイムのお辞儀のように見えたのでしょうか。

17世紀には、植物としての名前が、
フランスの人々に知られていたようです。

19世紀の頃までには、
この花から、色の名前も生まれたのですね。

自然のミモザの花の色だけでなく、
化学染料の出現も、大きく影響しているようです。

色と、色の名前とが、一緒に広がっていき、
英語でも、ミモザと呼ばれるようになったのだそうです。

英語圏で、ミモザという色が認識されるようになったのは、
20世紀に入ってからのことだとか。

黄色のような、黄金色のような、ミモザの色。
まるで、生まれたばかりの春の光を、
何倍にも膨らませているかのようですね。

これから始まる、希望の色。