笠間の家は、1981年に完成した陶芸家・里中英人氏(故人)の
アトリエ兼住宅。遺族の寄贈依頼を受けた市が、昨年から整備を
進め、修復工事が終わったGWから一般公開されているもの。
設計は建築界のノーベル賞と位置付けられる
今年の米プリツカー賞を受賞した伊東豊雄氏。
知ったように語っていますが、ほぼ茨城新聞のネット版からの引用です。
「笠間の家」を知ったのは笠間の市報だった気がしますが、
あくまでも名前を知っただけのレベル。
その後忘れていたんですが、つい先日に国道沿いの案内看板が
なんの気なしに目に止まり、この日の訪問となりました。
30年以上昔の住宅とは信じられないほどアートな空間に、
一瞬で心を掴まれてしまいました。
伊東氏はこの建築物で1984年に日本建築家協会新人賞を獲得されています。
壁を少なくした流動的な内部空間は、今の作品につながる原点と同氏。
多くの建築家が見学に訪れるそうですが、
ここからのアングルが玄人受けするそうです。
ファニチャー類は当時のままだと言いますから、
時代の先を行っていた事になりますね。衝撃です。
ブラインドになったキッチンにはオーブンが見えますね。
こちらは寝室。
壁の補修も完成当時の装いを意識して再現されているのだそう。
階段を下りて1階へ。
1階はアトリエ部分。
2階とは一変して白の世界が広がります。
私自身建築には全くの素人ですので、見る角度が間違っているのかも
しれませんが、美術館へ行った時と同じような刺激を受けましたね。
言いかえれば「考えるより感じろ」でしょうか。
こうして良いものに触れると心が豊かになる気がします。
常時在中のガイドさんが案内をして下さいます。沢山の方に
知って欲しいと思える程、素晴らしい感動がありました。
笠間散策の際には、「笠間の家」にぜひお運びください。
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笠間の家
茨城県笠間市下市毛79-9
開館時間 9:30～17:00
休館日 月曜日（祝祭日・連休の場合は翌日）、年末年始
見学無料、駐車場あり