OL主婦の小さな幸せ。

日々の出来事や小さな幸せ、お出かけ、身近なエコ、環境問題、フェアトレード、鳥のこと、アロマなどを綴っています。

生物多様性

2010年04月29日 | 環境問題・生き物

過ぎてしまいましたが4月22日はアースディでした
来月5月の第2土曜日はフェアトレードディ、
この時期、書きたいことがたくさんあります(いつもあるけど

そして今年2010年は国連が定めた国際生物多様性年
10月には愛知県にて生物多様性条約第10回締約国会議が開催されます。

環境問題は、地球温暖化やゴミ問題などがクローズアップされることが多いですね。
もう待ったなしの状況であるとともに、
私たちが身近に出来るエコがたくさんあり、行動を起こしやすいからでしょうか
シャワーの時間を短縮するとか、使い捨ての商品を避けるとか・

しかし、数ある環境問題のひとつとして、生物多様性の減少は深刻です
生物多様性は、地球が存続していく上で絶対に失ってはならないもの。
こちらも待ったなしです。
どんなにエコに取り組んでも、地球の自然環境が壊れたら元も子もない。
自然や生き物に関心を持ち、守る気持ちを育てる方が先決


生物多様性とは
生物の種や遺伝子、生態系の豊かさやお互いのつながりを表すもの。
地球上には気温や地形、湿気や乾燥、土壌の違いなど多種多様な自然環境があり、
その環境に適合した(または進化によって変化していった)生物たちが
お互いにつながり合って生きています。
食べたり食べられたり、他の生物の棲み処になったり・・
太古の昔、海の中に誕生した原始バクテリアが、気の遠くなるような時間をかけて作り出してきた生態系。
確認されているのは約175万種ですが、一千万種とも三千万種とも言われている野生生物種。

それらはすべて微妙なバランスでつながり、関わりあっているので
地球上に絶滅していい生物なんていません
無駄な生物なんていない。
増え過ぎて困っている生物は、人間が増やしてしまった。

私たちは生物多様性から様々な恵みを受けています。
森林からは、
水・食べ物・医薬品・衣類・家を建てるための木材・清浄な空気そして豊かな根がはっている森林は土砂崩れを防いでくれる。
それだけでなく、カワセミの口ばしの形が新幹線500系の先頭車両になったり
フクロウの羽がパンタグラフに応用されたり
生き物の形状は工業的にも活用されています

海や河川からの恵みも、言うまでもなく多大なものですよね
食べ物だけでなく、大気へ水蒸気を供給して気候の調節、そして
海はCO2を吸収してくれます

生物多様性は、私たちの暮らしを守ってくれる
でもそれよりも、人間よりもずっと昔から自然に棲む生き物から
もうこれ以上、棲み処を奪ってはいけません。
今までさんざん奪ってきたので、もう返さなければ。

生態系を育む環境は、原生林だけでなく、
人の手が入った雑木林や里山、開発で出来た自然公園にも。
そしてちょっとした空き地や庭先にも小さな生態系が存在します

   
セミが抜け出たと思われる穴(昨年9月・目黒の自然教育園にて)

自然環境をコンクリートでどんどん埋めていくと
土の下で羽化を待つセミも、土を作ったりする微生物も、
水を綺麗にしてくれるシステムも、すべて失われてしまいます

これ以上、森林を壊したり干潟や海を埋め立てることに
賛同してはなりません。


こちらもご参考までに→環境goo なぜ生物多様性が求められるのか

コメント (6)
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