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商店街の父

2009-01-07 19:44:28 | 札幌・歴史探訪


    本郷通商店街 「東の狸小路」とも呼ばれる札幌の白石区にある
  大きな商店街です。
 
      商店街の歩道に「長浜万蔵翁」 像があります。
           
         (札幌市白石区本郷通8丁目北7)


  長浜万蔵は明治29年に白石で酪農を営む家に生まれ、自らも酪農を営んで
 いました。
  白石村議会議員・農協組合長・消防団長・町内会長や民生委員などを務め
 地域に大きく貢献した人物です。


  昭和30年の春に、電電公社の東統制電話中継所長に佐々木良郎が着任し
 町内会長だった長浜万蔵に

 
 「畑の真ん中に東京の新宿の様な繁華街を作ってみないか?」

 
と薦めたことが本郷通の誕生のきっかけです。

          折りしも札幌市の人口増加していました。

  宅地難を緩和するべく、長浜が中心となって一大住宅地を形成しようと計画し
 周辺の17軒が賛同し農地を提供しました。
  昭和31年に札幌市の都市計画に先駆けて、自発的に組合を作って区画整理
 が始まりました。

   この時に、「本郷通」という新しい地名が生まれました。

  商店街は、6~9丁目の4区画に商店を誘致するために、土地代を割安に
 したところ、住宅よりも先に、商店街が形成されたということです。
  
     

     昭和39年に本郷通商店街振興組合が発足(札幌で4番目)
   翌年に万蔵への感謝と顕彰のために胸像が建立されました。

    本郷通商店街では、昭和62年から毎年8月に『萬蔵祭』という
  夏祭りが開催されたり、平成8年からはYOSAKOIソーラン祭りの会場にも
  なっています。


   近頃は、郊外に大型のショッピングモールが出来ていますが、こういった
  地域に根ざした商店街も存在も忘れてはいけませんね。


   商店街はその地域の浮き沈みをリアルに反映しますからね・・・・。


  

コメント
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(*^-^*)(*^-^*)