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幻の橋を見に行く旅 前編

2023-10-15 21:38:45 | その他・・・おでかけ

   旧士幌線・タウシュベツ川橋梁という橋をご存じでしょうか?

  上士幌町にある糠平ダムが建設される際に、湖底に沈むことになった鉄道橋のひとつです。

 連続してアーチが連なるこの橋は、ダムの水が溜まると沈み、ダムの水を放水すると現れる橋です。
過酷な環境に置かれていることから、コンクリートの劣化が近年進み、今年がこれが最後の姿ではないかと報じられ
落ちてしまう前に見てみたいと思い、タウシュベツ川橋梁見学ツアーを申し込みました。

 9月16日(土)

 札幌駅7:58発  特急とかち1号に乗車

 

  
   帯広駅に10:39到着。


 レンタカーを予約していたので、帯広から糠平温泉まで向かいます。

 途中、国道241号線沿いにあった、マクドナルド 241音更店のドライブスルーを利用し北上。

 上士幌町に入って、国道273号線を走ります。

 しばらくはのどかな田園風景から徐々に山に登っていきます。

  帯広から約1時間40分。糠平温泉に到着です。

 
  野生のシカさん親子もお出迎えです。


  14時から、ひがし大雪自然ガイドセンター主催の
 「旧国鉄士幌線 アーチ橋見学ツアー」を予め予約。

 早めに糠平温泉に着いたので駐車場でぼ~っとしていたら、さっきのエゾシカ親子が再び登場。

ぬかびら温泉郷に現れたエゾシカの親子

          木の上にはエゾリスさん

         なんて自然豊かな場所なんだ!


  14時   糠平温泉文化ホールに集合。
       ガイドさん3人と参加者16名で3台のワゴン車に分乗して出発。
        長靴を貸してもらえます。

            国道から未舗装の林道に入ります。

  林道のゲートの鍵は、申し込みをすると借りることが出来ますが(道の駅かみしほろで貸し出し・1日10組)
  大変道幅が狭いです。また、ヒグマの生息地でもあるので林道ゲートから歩くのは大変危険です。一般の方が
  タウシュベツ川橋梁を間近で見るには、東大雪ガイドセンター主催のツアーに申し込むのが安全だと思います。
   ※ 回し者ではありません


             ゴトゴトと走ること10分。

  
     橋に近い場所で車を降り、歩いていよいよあの橋へ!


    
         これか~幻の橋ってヤツは。



           タウシュベツ川橋梁 

              昭和12(1937)年完成

 冒頭の説明の繰り返しになります。この橋は、昭和14(1939)年の旧国鉄の士幌線の開通にあわせて作られた
長さ130mのコンクリート製のアーチ型鉄道橋です。
 この橋の下流に昭和27(1952)年、糠平ダム(水力発電ダム)の工事が始まり、士幌線の一部が水没すること
になり昭和29(1954)年から新しい線路が、糠平湖(ダム湖)の西側に湖に沿って作られました。
 昭和30(1955)年に糠平ダムが完成すると、タウシュベツ川橋梁は糠平湖内に放棄されました。



今年は雨が少なかったのと、発電するためにダムの水を使っていて例年になく水が少ないそうです。

 糠平湖(ダム湖)の水がひいてるので、ぐるっと橋を眺めながら一周。(橋の上は渡れません)



アーチ橋なのは知っていたのですが、直径10mの円を綺麗に11個描いています。





      本当に首の皮一枚の状態で繋がっている状態


  ダム湖の水位の変化で水の中に浮き沈みを幾度と繰り返し、コンクリートの劣化が進行しています。


       (水鏡を意識して・・・スマホで撮影)



       これがタウシュベツ川の様です。





  名残惜しいですが、大自然の中に還っていく橋を目に焼き付けて・・・。

  動画・・・幻の橋 旧士幌線・タウシュベツ川橋梁


   再びワゴン車に乗り移動。


   旧士幌線の駅跡へ。

  
              旧幌加駅跡

            (河東郡上士幌町幌加)



  国道273号線沿いにある、幌加除雪ステーション(トイレあり)の脇にあります。


  幌加駅は士幌線の起点・帯広駅から69km、終点・十勝三股駅まで7kmの位置にあり昭和14年に開業しました。
 昭和29年の洞爺丸台風により幌加周辺に大量の風倒木が発生、その処理に多くの造材人夫が入り、住宅・商店・飲食店・
 事業所などが建設されました。
  昭和37年頃の幌加は約80軒の建物があり、350人くらいの人が住んで賑やかな町を形成していました。
 しかし風倒木の処理が終わると、人は次第に消えていきました。昭和53(1978)年12月25日に十勝二股~糠平間の列車の
 運行が休止し、マイクロバスでの代行輸送となり、昭和62(1987)年3月23日に士幌線の廃線と共に廃止されました。

  駅ホームや線路、ポイントが残されています。国指定登録有形文化財(建造物)です。


       幌加駅よりほんの少し走ったところにある、アーチ橋です。

                第五音更川橋梁

                (河東郡上士幌町幌加)

                昭和13(1938)年完成
 橋長109mで現存する旧国鉄士幌線コンクリートアーチ橋梁群の中では、タウシュベツ川橋梁(橋長130m)に
次いで
大規模な直径10mの8連アーチ橋です。こちらの橋梁は水の中に沈むことがないので大変綺麗です。


        停車したワゴン車のサンルーフ解放状態で撮影


       再び、糠平温泉文化ホールへ戻ってきてツアー終了。
      念願の幻の橋を見ることが出来て大変満足な一日でした。



     ホールのすぐ近くにあった、足湯に浸かって歩き回った足を癒して



             帯広に向けて出発。

     レンタカーを返却し、帯広駅近くのプレミアホテルへCABIN帯広へ。
   天然温泉があるというのでこちらにしました。

  ホテルの近くで夕食を取ろうとぶらぶらしていたら、この看板が目に留まり入店。
     


         帯広 はげ天 本店
  
                  (帯広市西1条南10丁目)
         営業時間  11:00~15:00  17:30~20:30
             
               豚丼と天ぷら(6枚豚丼)

     
                    2480円
 
            ちょっと贅沢させていただきました。
   
   
      豚丼は焼き加減が絶妙で、天ぷらもカラッと上がっていて美味でした。


  夕食後も風呂に入り、おやすみなさい・・・。



  つづく

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