札幌の隣町、江別市。人口は約12万人の街です。
今回は、江別市にある四季のみちという遊歩道を取り上げたいと思います。以前にMintさんも行っていましたが…。
(江別市牧場町45番地・若草町13番地・一番町6番地)
かつて、函館本線から旧江別火力発電所への石炭輸送専用線がありました。
看板の説明文を抜粋
旧江別火力発電所は、昭和9年、当時の北海道電燈により建設され、昭和10年12月19日、社名を変更した大日本電力により1万2500KWの
発電設備を持つ江別火力発電所として稼働を始めました。昭和29年最後の増設が行われ発電機4台、認可出力7万KWの発電所になりました。
昭和30年代に入ると、産業復興や家庭の電化などで電力需要が高まることが予想された為、隣接して新発電所を建設することになりました。
昭和35年に新発電所建設が着工され、昭和38(1963)年2月に新発電所の1号機が運転を開始し、その後3号機まで建設され12万5000KWの
発電所になりました。これは昭和47年5月に苫小牧共同発電(株)2号機が運転をするまで北海道最大のものでした。
旧発電所は老朽化の為、昭和48年に廃止・撤去されました。しかし、建設当時最新技術を誇った新発電所も老朽化の為に、平成3(1991)年3月31日
に廃止され、55年年間に及ぶ歴史を閉じました。
現在跡地は北海道電力総合研究所となっています。
石炭輸送専用線跡地は平成4(1992)年、江別市によって「四季のみち」という公園(遊歩道)として整備されました。
四季のみちは、春・夏・秋・冬のゾーンと四季をテーマに整備されています。
当時のおもかげを残すため「みどりの景観の保全と調和」、「発電所の歴史の継承と演出」がテーマだそうです。
各ゾーンには四季ならではの様々なオブジェやモニュメントが設置されており、楽しみながら散策できます。
今回は、秋のゾーンを取り上げます。
まず目を引くのは、ディーゼル機関車と石炭貨車
実際に専用線で使われていたディーゼル機関車です。
そして石炭貨車(セキ8000)
貨車は一両だけではなく、最大で12~13両連結していたそうです。
そして、巨大な蒸気タービン
石炭を燃やして蒸気を発生させ、パイプを通して蒸気タービンを回しこの力で発電機を回し電気を発生させていました。
このタービン、1分間に3000回転したそうです。
輸送してきた石炭を粉にする微粉炭機(ミル)
石炭を挽いて粉にしてから燃やしていたそうです。
遮断器
発電所や送電線での事故や点検時に、高電圧・高電流の電気を切るスイッチの役目を果たしたそうです。
発電所で使われていたものがオブジェとして置かれている所が面白いですね。
ちなみに、春のゾーンには彫刻があります。
夏のゾーンはヘイケボタルを育てており、7月末から8月半ばにかけて蛍の光を楽しめるそうです。
冬のゾーンは時計付きのレンガ造りモニュメントがあります。
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