「あほリズム」 (312)―(313)

2013-05-30 05:19:08 | アフォリズム(箴言)ではありません



           「あほリズム」


            (312)


 中国人にとって、国家とは歴史のことである。

近代などというのは所詮何れ歴史に埋もれて忘れ去られる一つの時

代でしかない。国民などといってもたかだか百年足らずで入れ替わる。

しかし我々の歴史は、未開人が文字も知らず弓矢で獣を追い回してい

た時代から、つまり、領土などいう観念が生まれる前から営々と築いて

いたのだ。「領土」などという観念は文明社会を築いた我々だけが主張

できたのだ。世界は我らの先人によってもたらされたのだ。つまり、

界とはそもそも我々のものだったのだ。いや、少なくともアジアは我々の

領土だったのだ。我々の遥か後からやって来て、たかだか二千七百年

前に、山ばかりの島嶼に住み着いて、我々の文化を奪いながら先人へ

の礼儀さえも心得ぬ野蛮人が、我々の領土を侵すというなら追い払うこと

に何の問題があるだろうか。



             (313)
 


  中国よ、もっと思っていることを言えばいい。

 つまり、尖閣、沖縄などと言わず 、「そもそも日本列島さえも我々

 の領土であって、日本人の領土ではないのだ」  と。