西宮市を舞台に、昨年の12月26日、今年1月9日、そして1月25日と、3回に渡りネタにさせてもらった。
十分に時間を稼がせてもらった。
ようやく、本題に入る事にしよう。
どうして西宮市に出かけて行ったのか?
昨年12月24日、西宮市の兵庫県立芸術文化センターで、我がギターヒーロー渡辺香津美のアコースティックギター・ライヴが開かれた。
共演者の鈴木大介というギタリストについては、失礼ながら聞いた事が無い。
おそらくクラシック畑のギタリストらしいのだが、渡辺香津美と共演すると言う事はタダ者ではないはず。
事実、鈴木大介についてググってみたところ、このような紹介記事を見つけた。
『1999年2月20日東京オペラシティコンサートホールで渡辺香津美氏と共演した武満徹追悼のリサイタルは多くの人々の共感を呼んだ。』
なるほど、既に1999年に渡辺香津美との共演を果たしている。
やはり、タダ者ではない。
会場の兵庫県立芸術文化センターは、2005年10月にオープンしたという新しいホールで、指揮者の佐渡裕が芸術監督を努めている。
10月にオープンしたばかりだからなのかどうか、このホール、ワタクシが行った12月にはイベントが目白押しで、兵庫クリスマス・ジャズ・フェスティバル~ジャズを感じる6日間~と銘打って、6日間にわたるジャズライヴが行われていた。
全て小ホールでの催しだが、そのラインアップは、
12月16日 秋吉敏子(ピアノ)、
12月17日 タイガー大越(トランペット)、
12月18日 COBA(アコーディオン)、
12月23日 伊藤君子(ヴォーカル)、
12月24日 渡辺香津美&鈴木大介、
12月25日 北野タダオ&アロージャズオーケストラ+兵庫県立高砂高等学校ジャズバンド部
というそうそうたる物、、、、、、、
予断だが、最終日に出演した『兵庫県立高砂高等学校ジャズバンド部』は、神戸出身のジャズピアニスト小曽根真が指導した時期もあり、はたまた映画『スイング・ガールズ』のモデルになったという噂されるビッグバンドなのだ。
全く、このような企画を実現してくれるホールが存在するとは、西宮市民がうらやましい限りだ。
うらやましい限りなのだが、一つ、クレームをつけたい事がある。
ワタクシが訪れた12月24日は、兵庫クリスマスジャズフェスティバルの一環として渡辺香津美&鈴木大介のデュオが小ホールで開催されたのだが、さらに同日同時刻、同じ会場の中ホールで、中国古箏奏者の伍芳のライヴも開催されたという点にだ。
同じ会場の同じ時刻に伍芳がライヴをするという事は、この日の渡辺香津美&鈴木大介ライヴのチケットを買う時点でわかっていた。
実は
悩んだ、、、、、、
のだ。
渡辺香津美と伍芳、、、、、、、
どちらを取ろうか?
と。
片や、ワタクシにとっては永遠のギターヒーロー、渡辺香津美
ジャズというジャンルも国境をも悠々と超えて、さらに、昨年からはNHK-FMのジャズ番組にレギュラー出演八面六臂の活躍をみせてくれる。
バンド編成でのプレイは、もちろん素晴らしいのだが、この人のソロギターは天下一品。
知らない人が見ると、ビジュアル的にはヒゲ面のオッサンにしか見えなくても、、、、、
さらに、片や、中国の古典楽器である中国古箏の奏者、上海生まれの上海育ち、伍芳
もちろん、中国の伝統古典楽曲が専門だが、ポピュラー物のカバーやオリジナル曲もこなす、キュートな笑顔の伍芳
最近では、ケニーGとの共演まで果たしている伍芳
TV、ラジオ出演もこなし、日本語のおしゃべりもナカナカに上手に楽しませてくれる伍芳
本人も十分にお美しいが、チャイナドレス姿がまたまたお美しい伍芳、、、、、、、
この二人のライヴを同じ日に同じ会場でする、というのは許せる。
だが、どちらも同じく、17時から開演などという理不尽な事をしなくても良いのでは無いだろうか?
同じ時刻にいっせいに始めなくても、例えば片方は14時からの開演、もう片方を17時からの開演にしてくれたとすれば、喜んで両方とも拝聴できるものを、、、、、、
同時刻に開演などという暴挙に出られると、どちらか一つしか鑑賞できない。
困った。
ビジュアル面だけで天秤にかければ、絶対に伍芳の勝ちのはずなのだが、ワタクシの出した結論は一つ。
結論は、
渡辺香津美を聴きに行こう!
どうして渡辺香津美というギタリストにこだわるのか?
2年ほど前に、KAZUMI BOXというタイトルのCDボックスセットを買った。
これは、渡辺香津美が、70年代から80年代にかけてコロムビアでレコーディングしたアルバムをCD化して、さらに未公開ボーナスCDを1枚含めて全8タイトル9枚組という超豪華CDボックスセットに仕上げた物なのだ。
中身が超豪華な上に、お値段がナント税込み¥8,400
CD9枚セットで¥8,400という良心価格。
だが、ワタクシは、このボックスセットの中のCDを一度もCDプレイヤーにかけていないのだ。
いつか、このボックスセットに渡辺香津美本人にサインを書いてもらう時までは、ボックスからCDを取り出すまい、、、、、、、
と、心に決めていたから、この日こそ絶好の機会なのだ。
という事で、渡辺香津美本人からKAZUMI BOXにサインを入れてもらうために、自宅からこのボックスセットをこっそりと持参した。
さすがにCDが9枚も入っていると重たくなるので、こっそりと持参したのは外箱だけだが、、、、、、
長くなりそうなので、Part2に続く、、、、、、