長い間、ワタクシの手元にある、スティービー・ワンダー詩集。
この本を買った時に何を考えていたのか?
という事は、自分でも全く憶えていない。
1987年1月にシンコーミュージックから発行された初判本。
詩集だからか、定価が¥1,800という、結構強気な価格戦略を展開している。
この頃のワタクシには、¥1,800もする本を買う余裕は無かったはずなのだが?
当時は、よほどこの本が欲しかったのだろうか?
日本語訳もついていて、訳者は、亡き景山民夫。
自らのエッセイによると、景山民夫は、アメリカで、ギブソンを抱えてストリートミュージシャンのような事をしていた時期もあったらしい。
その後、ビートたけしの番組などを手がける放送作家となった後、さらに本格的に小説を書き出した。
1998年、自宅が火災に遭い、焼死してしまった。
まったく、突然にいなくなってしまったわけだが、死に至る詳細には謎も多く、一時はマスコミを賑わした。
何冊かのエッセイ集と、直木賞を受賞した小説、『遠い海から来たCOO』を読んだ記憶はあるが、ワタクシにとって、小説の方はさほど面白くは感じられなかった。
どちらかというと、アメリカで放浪していた頃の事を書いたエッセイの方が面白かったかも。
ビートたけしのTV番組で、ビートたけしの横で早口でしゃべっていた景山民夫の姿は、なんとなく憶えているが