そうそう、台風一過の神戸を歩いて美術館の空に惹かれた6月22日。
この頃、小磯記念美術館では、『マリー・ローランサンとその時代展』が催されていた。
小磯良平画伯の名は、妹尾河童の『少年H』で知った。
確か、河童少年が師事していたというかアドバイスをもらったのが小磯良平画伯らしい。
マリー・ローランサンと聞いて、まず思い浮かんだのは『鎮静剤』という詩である。
堀口大学が訳して、どういういきさつでか加川良も高田渡も自作のメロディーに乗せて唄っている。
ワタクシにとっては、加川良バージョンの方がベターかと思うが。
マリー・ローランサン展を観覧していると、ちょうど、インフォメーションスタッフによるアトリエ解説の時間に遭遇したので、そちらに出向く。
昭和24年当時の小磯画伯のアトリエを移築復元した中庭で、しばし解説に耳を傾ける。
同じようにアトリエで解説を聴いている人たちの雰囲気がとても暖かくて、小磯画伯が神戸市民に愛されている様子が感じられた。